人工知能学会第25回全国大会

このページはしましま人工知能学会全国大会2011に参加してとったメモです.私の主観や勘違いが含まれていたり,私が全く分かってなかったりしていますので,その点を注意してご覧ください.誤りがあれば,指摘してください.

緊急パネル討論「大震災と向き合う」

  • コーディネータ:西田豊明(人工知能学会会長,京都大学)
  • パネリスト:正村俊之(東北大学)小方孝(岩手県立大学)野田五十樹(産業技術総合研究所)

論点

  1. 大震災によって提起された問題は何か?
  2. 自分たちの持つ力は何か?
  3. (?)

正村俊之(東北大学)

危機管理とは

  • 不利な状況になったときへの対応の準備
    • 十分な対応をしていれば,不利な状況になることはない
  • 保険制度など → 一定の確率で不利な状況になることを前提
    • 安全性を高める十分な対策をすると共に
    • その上で生じるリスクへの用意をしておく

小方孝(岩手県立大学)

  • よりよい生活から → 生活することが目標に

言説空間(外部の風景)

  • 1.文学的・物語的,2.政治的・政策的・制度的,3.個人的・私的,4.科学的・学問的
    • 私的言説の集合的言説 と 制度的言説が一致しない
    • 石原慎太郎都知事の天罰発言,内田樹の独裁制につながり兼ねない発言,細野豪志のSPEEDi公開問題
    • 政治での情報の秘匿がつきものではあるが,言説に配慮がない

多声性と多元的物語論

  • 多声性(バグチン)
    • 多くの声があるだけでなく,一つの声に多数の声が重なりあう
  • 多元的物語論(緒方)

共同幻想論(吉本隆明)

  • 共同幻想(制度,公共性)対幻想(家族)個人幻想(誌や文学)
    • 緊急時でも共同幻想と同等に,対幻想や個人幻想も重要
  • 大きい物語と小さな物語
    • どの幻想であるかの境界があいまいになる

野田五十樹(産業技術総合研究所)

防災対策のpositive面

  • 阪神・淡路の経験が生かされた事例
    • 流入制限,早期の被害規模推定(宮城県知事),自治体間の相互支援(現地の確認なしに取り決め通りに出動)
  • 情報配信
    • ソーシャルメディアなどチャンネルの増加,ネットによる機動的な情報集約・発信,交通情報を公的機関以外が配信

防災対策のnegative面

  • 災害救助ロボット:阪神・淡路を踏まえていたので家屋倒壊
  • ボランティアの受け入れ体制不足で,一部は帰してしまった
  • 帰宅困難者対応:JRの駅からの排除
  • 公助だけでは不足なので,自助・公助のバランスが必要

議論

  • 危機管理の意識を百年・千年保つ仕掛けはできるか
    • 「想定外を想定する」:危機がおきる前のフレームと,危機後のフレームとを区別して考える
    • 危機意識を保ち続けることは難しいが,危機の状況を想定しておくのは可能では
    • 最終的な危機管理を確立するには民主主義なので,話し合いでやっていくしかない
    • 法ではなく,対人関係に基づく社会では期待どおりになることで動く → 期待はずれを想定するのが難しくなっている原因?
    • 問題がない訓練は一番問題 → 問題がないように設定した訓練はダメ

1G2 機械学習機械学習応用 」

座長 尾崎知伸(大阪大学)

1G2-1 メロディモチーフを含む楽曲構造を考慮した自動作曲システム

上田 明頌(大阪大学大学院情報科学研究科情報数理学専攻), 西川 敬之(パナソニック株式会社 プラットフォーム開発センター), 福井 健一(大阪大学 産業科学研究所), 森山 甲一(大阪大学 産業科学研究所), 栗原 聡(大阪大学 産業科学研究所/JST CREST), 沼尾 正行(大阪大学 産業科学研究所)

  • SD法で集めた感性情報と,信号系の情報との対応付けで個人の感性のモデルを生成
    • 音楽の情報を加えて,その人の感性に合った楽曲を生成
  • 和音だけでなくメロディのモチーフを利用してより多様な音楽を生成
    • 楽曲としての完成度は上がったが,メロディの元の曲のイメージが残ってしまい,感性の反映はうまくいかなかった

1G2-2 論文の引用情報を用いた論文被引用数予測

関 喜史(東京大学工学系研究科技術経営戦略学専攻), 松尾 豊(東京大学)

  • まだ引用情報が不十分な,最新の論文に対する論文の将来の被引用数を予測
    • 仮定「良い論文は良い論文を引用している」
  • 5年後に20以上になるかどうかの識別問題:参考文献数や論文のIFに加え,引用論文の被引用数の数を特徴に利用し,SVMを適用する

1L2 特別企画「脳科学応用とAI」

1L2-1 基調講演 ニューロサイエンスからニューロテクノロジーへ

長谷川 良平(産業技術総合研究所)

ニューロテクノロジー

  • BMIを用いた医療・福祉,ニューロフィードバックによる教育,ニューロマーケティングの経済・経営

侵襲的な脳内情報の読み書き

  • 周期的な神経活動が,外界の刺激で信号が不規則になったりする.その関連を調べる.
    • ネズミだとひげの順に反応する神経がまとまっていたりする
  • 逆に神経にパルスを送ることで,ある種の感覚を生じさせることも
    • パルスを送ると一定パターンの行動をネズミにさせることができる → リハビリ応用
    • 感覚を補う感覚型BMIと,運動を補う運動型BMI

認知機能・意志決定にかかわるBMI

  • 運動をして文字などに表さなくても意思疎通ができる
  • するかしないかの単純な意志決定
    • 眼球の注目などを司る「上丘」の反応を注目 → 対象範囲にあると強い反応
    • 数個のニューロンのだけでも,意志決定の様子が観測された

ニューロコミュニケーター

  • 8選択を3段階で行う
  • ランダムに点滅するときに,選択したいものが点滅したときに意識を集中すると選択できる
  • 輝度の他,文字や顔のピクトグラムなどの刺激を使ってみた → 文字がよい

1L2-2 事例紹介講演1 脳とコンピュータをつなぐ:非侵襲脳活動計測によるBCIの現状と展望

加納 慎一郎(東北工業大学 工学部 知能エレクトロニクス学科)

非侵襲のBrain Computer Interface (BMIと同じ)

  • 現在は,思考でロボットのスイッチのオン・オフ程度は容易にできる
  • EEG, NIRS, fMRI などで計測した脳の信号をパターン分類してアプリケーションを動作
    • 手足を使わない随意制御
  • 心語り:日立製作所
    • 運動機能障害患者用の脳血流を用いたYes/Noで,違うイメージの曲を思い浮かべる,30秒で回答
  • Neural Impluse Actuator:以前に出たおもちゃ
  • MindSet:NeuroSky の製品で,脳波を使ってゲームなどの操作を行う

脳活動の計測

  • 脳波 (EEG):神経活動で生じる微笑電位変化
  • 脳地図 (MEG):電界の変化で生じる小磁界変化
  • NIRS:近赤外線で血流を測る
  • fMRI:血流を網羅的に測る
    • EEG と NIRS は小さく安価にできるので主流に

BCIの実例

  • 感覚の需要(感覚野の王乙),選択的注意に伴う脳活動,外部刺激によらない心的イメージ,嗜好や感情の検出
  • 感覚受容:SSVEP (定常的視覚誘発電位)
    • 点滅する視覚刺激を与えると,後頭部に入力周波数に対応する反応が見られる
  • 選択的注意:事象関連電位(P300)
    • いろいろなものが現れるとき,期待したものが現れると300ms後ほどに大きな反応が見られる
    • BCI のシステムとしては一番安定している
  • 心的課題:運動,感覚,発話のイメージだけをひろう.計算などでも活動
  • 思考
    • 前頭野の反応をみて好き嫌いを識別

運動のイメージを検出するBCI

  • 実際に運動するときに活動する運動野が活動
  • 歩こうと思うと,領域の大きさはことなるが,実際に運動したときと同じ部位が活動
  • NIRSでも,血流の増加が見られる

BCIの分類能力の向上には機械学習が重要だが,1/3 ぐらいの被験者は使えない

  • 雑音・アーチファクトが多い
    • 計測信号の次元数が高ければある程度は吸収可能
    • 微少信号なので再現性に乏しい・信号の非定常性
  • 逆に被験者を訓練してよい信号を出してもらうアプローチ
    • いい状態の脳波であることを被験者に伝えると信号の質がよくなる
    • EEG だけでなく NIRS でも同様の傾向

1L2-3 事例紹介講演2 囚人のディレンマの解決をめざして —経済行動とfNIRS解析—

西條 辰義(大阪大学 社会経済研究所)

囚人のジレンマ

  • 協力しないと一方が非常に有利な状況では,協力しない状況に陥りやすい
  • なんとか,小さな報酬で協力するようにしたい
    • 相互の是認 approve あると,両者の協力が起きやすい
  • 普通の非協力ステージのあとに,次の相手の選択ステージを設ける(?)と協力が起きやすい

品川さん

  • NIRSをつかってゲーム中の脳活動の変化
  • 経済実験とニューロ実験を比べると,他者が見えないことと,時間の制限 → 結果が一致しない原因

1D3 データマイニング「可視化と応用(1)」

1D3-1in 長方形の空間充填による無閉路有向グラフの可視化

東原 真希(お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科), 伊藤 貴之(お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科)

  • 階層型データの可視化
    • 平安京ビュー:階層を枠で,ノードを四角で表現.親子関係は見にくい.
    • コーンツリー:親子関係は見やすい
  • 複数の親を持つようなノードがあるとき
    • 二つの親を持つノードがあったら,その重なりを示すような親ノードを新たに作る

1D3-2in 地図上の水防災データ可視化における画面配置と詳細度制御

八木 佐也香(お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科), 伊藤 貴之(お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科), 黒川 真由美(株式会社東芝 デザインセンター), 伊豆 裕一(株式会社東芝 デザインセンター), 米山 貴久(株式会社東芝 デザインセンター), 小原 隆志(株式会社東芝 デザインセンター)

  • 地図上に降雨量を示す折れ線グラフやカラーのハイライトで表示.右のペインには上流から下流へ表示
  • 詳細情報が重ならないような工夫

1D3-4 公正配慮型学習

神嶌 敏弘(産業技術総合研究所), 赤穂 昭太郎(産業技術総合研究所)

質問

  • 精度と公正はトレードオフ
    • 単純にいつもトレードオフとは限らない
  • バランスを調整する方法もあるのでは
    • ηで調整できるが,振る舞いがきれいではないのでそれほど簡単ではない
  • 最も差別的な分類器というのは相関を考えると他にもあるのでは?
    • 逆により差別的にしてしまうときもあって

2G1-5 Analyzing Optimal Marketing Strategies Over Customers' Networks

Liu Qixin(大阪大学情報通信工学研究科/ビジネスエンジニアリング) 河原 吉伸(大阪大学産業科学研究所) 鷲尾 隆(大阪大学 産業科学研究所)

  • 商品に対する価値がソーシャルネット上で関連する顧客に,口コミなどによって影響される状況で,利益を最大化する価格設定をする
  • 二値の整数計画問題として定式化,劣モジュラ性を利用して効率的に解く

2A1-OS15 オーガナイズドセッション「OS-15 市民の表現活動を編みあげる情報技術」

  • あふれる情報 → 編み上げる
  • PhotoLapper @ iPhone App Store
  • あいうえお画文

2A1-OS15-1 (OS招待講演)ことをデザインするアプローチ 

須永 剛司(多摩美術大学)

  • 表現の非専門家が表現する場
    • ちょっと作ったものを載せているだけではおしい
  • デザインの中心的課題:自分の表現を振り返る活動 + それをささえる情報技術

「こと」のデザイン

「もの」ではなく「こと」のデザイン=自己が中にいること

  • 「りんごが落ちる」は「もの」について言ったこと,落ちるのを見ている自己をいれると「こと」
  • 作品は「もの」として社会に存在すると,だれかがそれを見たりして「こと」になる
  • デザインを容器だけからもっと広げてゆく
    • 容器:道具・空間,計画された表現課題,計画された行為 → 設計可能
    • 活動のコンテキスト:参加者(これらに関わる人たち)
    • 内容:生成された表現物,生成された行為(写真をとるとか)

「こと」のデザイン例

  • 横浜を散策して集めたものを30枚取って,別の観点からクラスタに分ける
    • 道具を作るだけでなく,そのデザインのスコープには写真を撮る人も入っている
  • 非専門家だと分け方は一つで終わってしまうが,表現の専門家だといろいろな分け方を思いつく
  • 道具だけでなく,その道具を使った発表の手順,形式,発表の場などもデザイン
  • 未来館で子供に絵を描いてもらう → 博物館で展示 → 子供の創造性へのプラスのフィードバック
  • Claude Lévi-Strauss:bricolage(近くされる出来事で満たされた世界)は
  • 概念の構造として説明された世界である科学を加えて組み上げるとアートになる

市民(非専門家)の表現

  • 表現の場:個人の表現 と 商業的表現の間にある
    • 公共世界における表現がごっそり抜けている
  • 市民の表現とは「意味」がともなうこと
    • art=expression + comprehension
  • デザインのアプローチ:行うことがゴール
    • 科学:論文→読む,アート:展示会→見る,デザイン:社会→使う

2A1-OS15-2 市民芸術活動を助ける新たな技術プラットフォームとは?

西村 拓一(産業技術総合研究所), 濱崎 雅弘(産業技術総合研究所 情報技術研究部門), 沼 晃介(東京大学 先端科学技術研究センター), 小早川 真衣子(多摩美術大学,JST, CREST)

  • 表現の連鎖;動機付け→表現活動→デジタル化→インセンティブ→動機付け のループ
  • 役立つ機能
    • 思いを引き出すモチベーション設計
    • 活動のセンシング,意味づけ,可視化:表現活動の俯瞰と再構成
    • 再利用などをうながす表現物の俯瞰と再構成
    • 良否ではなく表現の手順などを振り返る表現の合評
  • サービス工学の視点から
    • 観測,分析,設計,適用,IT基盤技術
    • ワークショップの満足度の計測や,その因果分析などのサービス工学的な観点は無かった
  • 表現活動プラットフォーム
    • 参加者,ファシリテータ,関係者

2A1-OS15-4 市民の表現活動を編みあげる「ネビュラ」システムの構想と試行

沼 晃介(東京大学 先端科学技術研究センター), 堀 浩一(東京大学 大学院工学系研究科)

  • 個別のワークショップだと広がりに限界 → ワークショップを繋ぐしくみ
    • 運営者の知識の共有 → 新たな実践
    • 参加者:表現の共有 → 新たな表現
  • ワークショップをどうする?
    • 情報の収集,俯瞰,再構成の方法

ネビュラ (星雲?)

  • ワークショップならびに表現を俯瞰し再構成する組み替え可能なシステム群
  • もやもやしたネビュラと明確になった表現とを互いに行き来する
  • MELL EXPO 2010の事例
    • ワークショップ開催者が集まるワークショップ
    • お悩みを問診票で集めて,複数軸で分類し,関係を可視化

2A1-OS15-3 表現活動アーカイブのためのデータ構造に関する考察

濱崎 雅弘(産業技術総合研究所 情報技術研究部門), 西村 拓一(産業技術総合研究所)

  • ワークショップリフレクター:ビデオ・写真 + アノテーション
- たくさんあつめても,再利用しにくい
    • 「語り」だと,語る人のフィルタの問題
    • 構造化データ」定形化できない部分が残る問題
  • Social INfobox
    • プロパティ-値 のペアを貯める
    • どういったプロパティを足すべきかを,他の人の入力から推薦
  • 属性値をユーザが選ぶ戦略の例
    • 対象の客観的内容,対象の主観的内容,共通する属性,提示されたものを埋める

2A1-OS15-5 表現活動を創出するプラットフォーム・デザインのフレームワーク

小早川 真衣子(多摩美術大学,JST, CREST), 須永 剛司(多摩美術大学)

Zuzie

  • 写真をいろいろなつながりで並べることができるツール 
- 振り返り活動:ワークショップ運営・表現・行動の意図を話す

かえり道のアートスペース

  • ミュージアムの役割:専門家→来場者 のパターンから,共有する場
  • ミッション:6000人が表現して楽しむ場,それらを集積し,関係を示す
  • 来場者の行動:来場者の絵を取り込んだ,掲示し,それらを見る

2A1-OS15-6 (OS招待講演)個人の創造活動を促進する情報環境におけるインタラクティビティ

中小路 久美代(株式会社SRA)

研究の興味

  • どういう仕掛けが効いていて,どうすればいいのか?
  • 個人の創造
    • 創造するツール,蓄積するツール,他人のものを閲覧,他人のものを改変,コメント付け,他の作者のとのコミュニケーション
  • 創出されるものの意味
    • 動画など単体で意味のあるものと,QAのように組み合わせに意味のあるもの

OSS:インセンティブとかがみえないがなぜかうまくうまくいってる なぜ(?)

  • participative system:有機的な socio-technical システム
    • 要素:情報環境(人を繋ぐ),創出される表現,人どおしの社会的な関わり合い
    • 関わりかた:受身で使う人,積極的に使うactive engagement,デザイン・制御するひとpower engagement コミュニティの進化の道筋 (migrate path)
  • 受身からより積極的な法へ legitimate peripheral participation
  • システム進化の要因:コンテンツ・アーティファクトが増える,コミュニティの進化,人の参加が積極的に
    • これらを進化させるのは参加者:参加者とモノ,他のメンバー social relationship,コミュニティとの関連 reputation
    • これらの進化はさらなる進化を促進する

ではどういう仕掛けをすれば進化する? デザインによる動機付け

  • CyberChair:各人の査読の進行状況が見える → 数字じゃなくて棒グラフで一覧になっているのがプレッシャーになる
    • 一手間かかったりするのが,つもり積もって効いてくる

2A1-OS15-7 市民と編みあげる地域ディジタルアーカイブ

川嶋 稔夫(公立はこだて未来大学), 木村 健一(公立はこだて未来大学)

  • 地域の文化祭などで興味深い資料があるが,それをもっと顕在化させたい
  • 鑑賞による編み上げ
    • 共同鑑賞を支援するツール,進行の枠組み,追体験する枠組み
  • 語り手・聞き手のグループ構成や役割,語りを誘発する設計,引き出した情報の整理

コミュニティ写真の対話的編み上げ

  • 函館の華道のコミュニティ(40年の歴史)
    • A:大御所は膨大な周辺エピソード,B:中堅はエピソードのあり方など,C:初心者は素朴
    • 年表型にして掲示してみた:空間的な移動によって時系列が実感でき(?)AのエピソードをBやCがまとめることができた
    • ずっと移動するのは大変なので,巻物に並べてまとめることで同様の効果
    • 空間移動や巻物は煮詰まったときの話題の点間に役立った.スライドショーではできない.
 博物館展示の共同鑑賞を通じた展示記録の編み上げ
  • 博物館の展示を設計した学芸員の意図を語ってもらう
  • 三平皿:地元の皿
    • 地元でなじみ,冬は展示期間がながく絵はやけるのでダメといった,なぜ皿を展示したのかを説明 → 明確な意図を持っていることが分かる
    • 絵柄と文様の違いという基本的なやりとり
    • 梅に鶯をまとめた展示:似たような模様を使ってパターン化されてきたのは大量生産が始まったこと
    • がっかりメニュー:三平(塩漬けの魚)は,聞き手は海側の人で三平は非常食というイメージだが,語り手の学芸員は山の方なので魚はなんでもごちそう
      • 語り手の意図をはずれた見方(NHKブラタモリのタモリと久保田アナの関係)
    • 語り手と聞き手の共同鑑賞で新たなものが見える
  • これが生じるには,聞き手のスキルとして何が必要か

招待講演:なぜミクロスはスネ夫並みの知能なのか 〜人工知能と物語のはるかな未来〜

瀬名秀明 氏(SF作家)

注意:以下の部分には「のび太と鉄人兵団」のネタバレがあります

ドラえもんの映画「のび太と鉄人兵団」

  • 今年もリメイク(傑作とのこと)されたが,第1作は1987年.オリジナルは藤子F不二雄
  • ドラえもん・のび太が拾ったロボットのジュドをひろうが,それを探しにきたリルルがでてくる
  • ジュドのロボットの母星のメカトピアとの戦いになる.
  • タイムマシンで,ロボットを最初に作った博士に思いやりを組み込んでもらうように頼む → ロボットは消えてしまう
  • 瀬名さんがノベライズを手がけた
    • 対象年齢14歳,ストーリ・せりふは尊重,小説としての読み応えも確保
  • 四次元ポケットなどのギミックは小説では表しにくい
    • ややこしい回りくどい説明にしてギャグにしてしまう

ミクロス:ドラえもんが出すロボットでスネ夫と対決させようとする

  • 知能のレベルを設定するとき,漫画では人間並みの知能だが,映画ではスネ夫並みの知能
    • 人間なみの知能とスネ夫なみの知能だと,後者の方が実現しやすそう
    • ロボットに持たせる「思いやりの心」とは
    • メカトピアを作った博士あユートピアをつくれるか?
  • 地震発生後:地震 → 原発 → 情報を得るストレス と災害が広がった
  • 飛行機は恋人:操縦のプロの判断を述べた本
    • エンジン不調で緊急着陸,飛行機が着陸しにくい風向きの近い着陸地点と,そうでない遠い着陸地点 → 切り返して近いところに着陸という正解は出にくい
  • 震災で情報が遮断されたときに星空が印象的だったが,そういう部分は工学的に扱うのは難しい

インフルエンザ21世紀(瀬名さんの本)

  • 日本での死者数は1桁少なく,制圧に最も少なかった
  • みんな現場は大変だが,現場ごとに問題は違う
  • 三つの対話(吉川肇子)→ 災害時に起きる問題というのは三つに分かれる
    • インフルエンザとは何か = 終わりのない対話
    • ワクチンの優先順位 = 合意へと至る対話
    • 咳エチケット = 真理へのと至る対話 → 科学者がすること

パンデミックとたたかう(瀬名さんらの本)

  • 被災地ごとに,原発と津波の重視の度合いが違う → 他者への想像力
  • 感染症を広げないためにエチケットなどを広めるべきと述べたとき,食料に海外の貧しい子供たちの問題を忘れているという指摘があった

ロボットの存在感

  • 物体としてのロボット,ロボットがまとう物語・キャラ付け,自己との重ね合わせ

アラカザール「マジックの秘密」

  • 完璧な自然なふるまいこそ,おまえの手元から秘密を隠してくれる見えないカーテンなのだ
  • 「自然なふるまい」とは
    • 宮澤章二「こころ」はみえないけれど「こころづかい」はみえる → こころを反映した行為はまねられる

鉄人兵団で

  • 原作ではジュドの頭脳を改造してしまう
  • 今回のリメイクでは改造は残酷だとして,親しみやすいピッポという姿に変えて,それを説得する
  • ボール状だと対話の対象にならないが,かわいいと対象になるのか?
    • 若い年齢層だとボール状でも残酷だという意見が多い
  • 最初の博士は「競争本能」を実装したが,しずかちゃんの意見をいれて「 思いやり」をいれた

ハーモニー(伊藤計そく)

  • WatchMe:人体の恒常的な医療モニタリングシステムが出てくるディストピア
  • 感情を表すタグが小説に付いている
  • 共鳴 sharng,共感 sympathy 自分の感情としてからめとる,感情移入 empathy 他者と認識した思いやり

SFでは何ができるか?

  • 浅田稔先生「SF作家を技術者が追っている.とんでもない防災技術を考えて下さい.」

2G3 データマイニング「頻出パターン」

2G3-1 出現単語とメタな文章構造に基づく商品説明文のマイニング

白井 康之((独)科学技術振興機構 ERATO湊離散構造処理系プロジェクト), 櫻井 祐子(九州大学大学院システム情報科学研究院), 鶴間 浩二((独)科学技術振興機構), 小山 聡(北海道大学大学院情報科学研究科複合情報学専攻)

  • 商品説明文をどうすれば商品レビューが増えるか?
  • 文章長や単語などの他に,スペック以外のアピール部分の割合などの特徴を使って識別問題にして,よく効いた特徴を見る
  • お酒の場合「コク」「吟醸」などの商品そのものより,プレゼント,贈答,記念日といったイベント関連が強い

2G3-2 単一系列データマイニングにおける情報量基準とその補完尺度

大柴 亮(山梨大学大学院医学工学総合教育部コンピュータ・メディア工学専攻), 岩沼 宏治(山梨大学大学院医学工学総合研究部コンピュータ・メディア工学専攻担当), 山本 泰生(山梨大学大学院医学工学総合研究部)

  • 新聞から時系列のパターンを抽出すると「訃報」といった頻出する語を含んだパターンばかりが出てしまう.
    • 中頻度で高評価になるIFMAPという評価基準を使うことで,そうした問題を避ける.
  • パターン自体の良さをみるヒューリスティックな尺度も提案し,最終候補を選ぶ

2G3-3 多重データストリーム中のバースト出現に対応したオンライン型頻出系列マイニング

伊藤 秀志(山梨大学工学部コンピュータ・メディア工学科), 岩沼 宏治(山梨大学大学院医学工学総合研究部コンピュータ・メディア工学専攻担当), 山本 泰生(山梨大学大学院医学工学総合研究部)

  • lossy counting を系列に拡張したアルゴリズムを流用
  • バーストがあることで,アルゴリズムのメモリ効率が悪くなる
  • そこで,データを捨てることになるが,捨てたことによる頻度の補正を導入して,実用的に問題なく頻出パターン抽出ができる

2G3-4 分散データベースからのプライバシー保護頻出飽和パターンマイニング

大滝 啓介(京都大学 大学院情報学研究科), 山本 章博(京都大学 大学院情報学研究科)

  • プライバシ保護型の頻出パターン抽出で,ZDD を使って通信量を減らす
  • secure な演算を使う隠蔽と,ダミーデータの挿入で真の情報を隠蔽する方法

2G3-5in 実数値空間上の頻出パターン最大化によるパターン抽出法

稲場 大樹(大阪大学大学院 情報科学研究科 情報数理学専攻,大阪大学 産業科学研究所), 福井 健一(大阪大学 産業科学研究所), 佐藤 一永(東北大学工学研究科), 水崎 純一郎(東北大学多元物質科学研究所), 沼尾 正行(大阪大学 産業科学研究所)

  • 実数空間中に存在するアイテムについて頻出パターン抽出を行う
  • デンドログラムで近接性があたえられているとき,デンドログラム中での近さを徐々にゆるめて同一と見なすアイテム集合を拡大するのと,そのアイテム集合の頻出とのバランスを考えて抽出

2G3-6 モデュラリティの差異に基づくコントラスト法

鶴田 哲章(北海道大学大学院情報科学研究科コンピュータサイエンス専攻), 原口 誠(北海道大学大学院情報科学研究科)

  • DB間で共起しやすい(しにくい)ものが共起していない(している)という変化=ランダムグラフとの差異
  • この差異が大きなパターンの抽出をするが,完全性は保証されない

3F1 Webマイニング「構造抽出」

3F1-1 Set Expansion of Low-Frequency Semantic Relations

Horie André Kenji(東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻), 石塚 満(東京大学 大学院情報理工学系研究科)

  • RDF風の三つ組semantic relationを,アノテーションしたテキストで訓練したSVMで抽出
  • 自然言語でいうブートストラッピングにより事例を増やして学習させる
  • 複数の距離行列をまとめて,

3F1-2 動的ネットワークのマイニングと企業価値の予測

金 英子(東京大学 大学院工学系研究科) Lin Ching-Yung(IBM T.J. Watson Research Center), 松尾 豊(東京大学), 石塚 満(東京大学 大学院情報理工学系研究科)

  • 企業間の関連ネットワーク変遷の予測と,ネットワークからの企業価値を予測
  • メジャーなネットワーク指標を特徴量として使う

3F1-3 Affinity Propagationによるコミュニティ抽出

杉原 貴彦(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 計算工学専攻), 村田 剛志(東京工業大学大学院 情報理工学研究科 計算工学専攻)

  • signedネットワーク:負の敵対関係と正の友好関係を表す両方のノードがあるネットワーク
  • クラスタの中心としてのふさわしさを示す responsibility と中心への所属の度合いを示す availability の計算を交互に行ってクラスタリングする
  • signedネットへの対応は,responsibility/availability の計算に使った類似度の定義の工夫で対処

3F1-4 確率モデルを用いたWebブロックの役割推定手法とその応用

佐野 博之(名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻), 白松 俊(名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻), 大囿 忠親(名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻), 新谷 虎松(名古屋工業大学大学院 工学研究科情報工学専攻)

  • Webページは階層的なブロックに分割するが,単にHTMLのツリーに従うだけでなく,意味のあるブロックを作り出す

3A1-OS11a オーガナイズドセッション「OS-11 仕掛学 (1)」

3A2-OS11b-5 (OS招待講演)「仕掛学」の実験研究からのアプローチ

松田 昌史(日本電信電話(株) NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

  • t-Room http://www.mirainodenwa.com/
    • テレビ会議風のシステムだが,対面ではなく,混じり合って表示される → この環境下での人間のコミュニケーションについて研究
    • 対面テレビ会議だと,向かい合っている人に注目があつまり,単独でサイトを持つ人の意見が強くなってしまうが,t-Room ではその傾向は弱められる
  • Lumisight Table
    • テーブルを囲んでそのテーブルに表示すると,どの人も自分の方に表示が自分の方を向いていて逆さになったりしない

「仕掛学に対する」,一社会心理学者からの期待

仕掛学の独自性はどこにあるのか?

  • 仕掛学:人々の意識や行動に変化をあたえる仕組みの変化
    • 構築が容易,低コスト,社会問題の解決
  • でもこれらは社会科学のそもそもの問題意識 → 古典
  • 収集・分類,方法論 → 現実への応用,評価 → 基本概念,領域の特定,他分野との位置づけ
    • 最後の部分が仕掛学は不明確なのでは?
- 社会心理学は「人間行動の昆虫採集」との内部批判
    • 博物学的知識と理論的考察の両輪が必要
    • 仕掛学はそのよりどころを明確にするべき
  • Aschの同調実験:線の長さは明らかに違うが,サクラがウソをいうとそれに同調した答え
    • 情報的影響(自分は正しくありたい) 規範的影響(他者から好かれ,規範に従う)
    • Asch の場合は後者が強くはたらいた
  • Bateson+ コーヒーの写真のところに花の絵と,目の写真が貼ってあるときでは,後者の方がちゃんとお金を払う
  • Haley+ 2005:コンピュータで取引実験をするとき,目に見える壁紙がデスクトップに貼ってあると,
  • ひとは社会規範の逸脱者に敏感
    • 他者の視線は他者からの関しを示す
  • パノプティコン:真ん中から看守がみれるように扇状になった建物,看守が囚人から見えなくても看守がいると内在した意識を作りだす
    • ダミーカメラも同じ原理
  • 試論:ヒトは顕在的・潜在的に他者からの監視を意識する
    • 仕掛学は,ヒト-モノ ではなく,ヒト-ヒト の関連をベースにするべき?

3A1-OS11a-5 余暇という視点から生活をリデザインする試み

坂田 彩衣(慶應義塾大学環境情報学部), 坂井田 瑠衣(慶應義塾大学環境情報学部), 諏訪 正樹(慶應義塾大学環境情報学部)

  • FンSダイアグラム:未来ノエマ層,現在ノエマ層,ノエシス層
    • 未来ノエマからの仕掛でノエシス層で意識させるだけが雑誌の余暇提案
    • フランスの余暇提案の専門家はノエシス層内でのループ
    • 休日プロジェクトでは,ノエシスからの働きで現在ノエマ,未来ノエマへの働きを起こす
  • 「人」という語の出現頻度によって,毎回の会話の親密さ(?)を測る実験
  • 話題変更は,余暇デザイナーが多い

3A1-OS11a-7 発話権取引:意思決定の場におけるコミュニケーション支援のためのメカニズムデザイン

古賀 裕之(立命館大学大学院理工学研究科情報理工学専攻), 谷口 忠大(立命館大学 情報理工学部)

  • 会議では立場によって発言が公平にならない → 発話権:発話する権利で,ないと発話できない.また贈与も可能だが,返礼は発話によって行う
  • 会議が効率化され,自身の意見を発話することを促進
  • 質問のワールドカフェ:テーブルに石を1個置いておいて,発話する人はそれをもち,終わったら戻すという仕掛だけでも有効.

3L3-OS17 オーガナイズドセッション「OS-17 人と環境にみる高次元のデータフローの生成と解析」

3L3-OS17-1 人と環境にみる高次元のデータフローの生成と解析

池上 高志(東京大学) 岡 瑞起(東京大学 知の構造化センター)

  • 人工生命:autonomy:自ら動き出す,evolvability:進化可能性,enaction:自分が動くことで世界が分かる,sustanability:持続性・維持
    • Treat complex things as they are.
    • Creation makes you understand better than description. 技術スキル
  • こういったことをWebでも
    • 内容を解析してどうにかより,サービスを作って動かしてみると起きることがあるのでは?
  • 大量のデータがあるとき,カオスなりネットワーク理論など今までの道具は使える?
    • 群れの行動はある種臨界な状態にあるので,一部の変化で全体が変わる → データそのものを見ることで捉えられる
  • 理論はこれらの変化の一部を取り出せるが,これらのように全体は捉えられないのでは?
    • Deb Roy:子供の成長を3年間撮影 特徴を捉える道具 space time worm
    • Zebra fish embryo 発生過程の卵を全部ビデオにとった

議論したいテーマ

  • What is a unique output of massive data?
  • Can we separate information from noise?
  • Dow we need a theory?

3L3-OS17-2 デジタルミュージアムとライフログ

廣瀬 通孝(東京大学 大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻)

ミュージアム

  • モノの集積:コレクション,研究:分類・関連づけ,啓蒙:展示
  • バーチャルではやはりリアルのミュージアムの置き換えにはできない
  • 逆にバーチャルでないとできないこと
    • リアルは動かすと壊れたりするので動かせないが,バーチャルなら可能
    • 時間軸上のもの:いつの時間・いつの時代のものを残せばいいのか?
      • 歴史の過程で壊れたものは,壊れる前を復元すべき,壊れたことも歴史?
    • 展示物の文脈
      • 昭和の魔法瓶の花柄は,時代背景から食卓を華やかにしたいという背景がないと展示しても意味がない
  • モノの周りにあるコトの展示にはバーチャルが強い
  • モノに対して,コトは膨大で際限がない → バーチャルなら集められる
  • シグナルとノイズは分けられない
    • 最初はゴミのようでも,100年経つと資料に
    • 震災前にデビューした「はやぶさ」は震災ですぐにお休みになったが,震災前の画像は別の意味をもつようになった
  • 大量に集めたデータをどうするか
    • ミュージアムはそれをきゅれーションという
    • フィルタリングして減らすとかは意味がない.報道は簡潔だが,記者のフィルタを通っている

3L3-OS17-3 Sensor enabled cyber-physical coupling

徳田 英幸(慶應義塾大学環境情報学部)

  • ユビキタス:一部通信不可能な場所があっても,問題なくサービスできるようにしている
  • mobile sensing in small
    • 振動などのセンサーを小さくまとめて,生活の中のいろいろなものに貼り付けておく
    • POSは買われたものしか記録に残らないが,秋葉原で商品にセンサーを付けておくと,購入前のデータをとれる
  • NTT DoCoMo Mobile Space Statistics
    • 500mメッシュで人口密度の変化をとらえる
    • 位置情報 + 匿名化処理 で分析
  • 低コストのセンサーが大量に普及すると新たな面が見える

3L3-OS17-4 固有ベクトルに基づくネットワークの中心性とその応用

増田 直紀(東京大学 情報理工学系研究科)

  • 時系列ネットワークのデータ:ソーシャル,脳科学
    • 解析技術が必要になってきている
  • 人間の行動パターン
    • ベースとしてランダムウォークでモデル化されているが,その分布を精密化
    • ある人の対話相手は,現在の対話相手から予測できる

3L3-OS17-5 大規模ネットワークにおけるリンクの質の学習

森 純一郎(東京大学)

  • ネットワークの分析:抽出,データ化,分析
    • 論文の引用関係:可視化によって学問領域の関連が分かる
    • 企業取引ネット:サプライチェーンの鍵となる企業が分かる
    • ソーシャルネット:人間関係
    • 企業内のメールネット:企業活動の様子

3L3-OS17-6 アンドロイドと私

石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科)

  • 遠隔操作でいいので現場に持って行った → ロボットのセンサーで役に立つ状況での状態を取る
  • 人の適応を前提としたメディアシステム
    • 人はシステムに適応するので,全ての情報を提供する必要はない
  • 不気味感を感じないものは人間にとって本当に重要なものじゃないんじゃないか?

3L3-OS17-7 マルチモーダルデータに基づいた多人数インタラクションの構造理解

角 康之(公立はこだて未来大学 システム情報科学部)

  • 人間が意図も簡単にやっているインタラクションを機械にさせる
  • 多人数のインタラクションをセンサーで取る
    • モーションキャプチャ,視線,加速度,ポリグラフ
    • マルチモーダルな情報を扱う iCorpusStudio
  • 非言語的対話だけで積極性が分かるか? やはり結構分かる → あたりまえのことがデータから半自動的に分かることが重要
  • 次の発話者には視線が飛んでると言われるが,ポスターなど注視するものがあれば,話は変わる
  • PhotoChat:写真の上で,プリクラ風のチャットができる.

3L3-OS17-8 ヒトの行動意図の推定と誘導

前田 太郎(大阪大学大学院情報科学研究科)

  • 人間の動きの多くをまねることができるマニピュレータ → 人が使い出すとその人になってしまう
  • 物理現象は計測されて情報になる
  • パラサイトヒューマン:五感を記録できる
    • 「最初はグー」の動きのデータで,8割ぐらいは出すものが分かる
  • 感覚を錯覚させると,それによって人間に行動を動かすことができる
    • 平衡感覚を微弱電流で変えると,意識せずに人は動かすことができる.意識的に動かないと思っているときには効かない.
  • 非言語レベルの意図を伝える
  • つもり情報(詳細は理解できなかった)
  • 連続な運動を伝えようとすると,間の静止姿勢をいくつか伝えてる → なぜそれで通じるのか,通じると思うのか?
    • コントローラで動くロボット.いろいろな動きをロボットがしているとき,自分が動かしていると思って操作で力を加えてもらう.すると,その対応関係から,人が思ったようにロボットが動かせる
  • 観測こそが環境から情報を定義するので,観測されるまでは 信号とノイズは分けられない

3L3-OS17-9 鳥の歌の発達学習ダイナミクス

笹原 和俊(東京大学大学院総合文化研究科)

  • 後成的地形:発達とは緩やかな一つの谷が深いいくつもの谷に分かれる.高次元,非線形,漸進性,非可逆,分化と水路化

鳥の歌学習

  • ヒナを4〜5日家族と一緒に,1日は防音環境で音を採取.これを繰り返す.
  • 成長と共に歌がうまくなるのを,音要素の信号を分析
    • いろいろな音のパターンが成長に伴って分化していく
    • 睡眠を挟むと起きがけは下手になってるが,うまくなってくると起きがけでもちゃんと鳴ける

3L3-OS17-10 都市におけるジオタグ付きツイートデータの統計

  • 橋本 康弘(東京大学工学系研究科システム創成学専攻)
  • 人が環境をセンシングした結果のツイートを分析 → 特に位置情報
  • 1割が9割のツイートで偏りがある.上位の人は同じ場所でツイートしてるので,そういうデータを除いて分析
  • 最上位あたりは不要語のようなもの,その下に場所の語,その次に食事とか目的の語が出てくる
  • TF-IDF風のスコアリングをすると,場所に関連した語が選び出せた

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Last-modified: 2011-06-04 (土) 12:14:17 (2014d)