カーネル多変量解析全体の補注

カーネルおよび核という用語について

カーネル

カーネルという言葉はいろいろな意味をもっています. 日本語では「核」と訳されることが多いですが、逆に核は一般には原子核の 核のイメージが強いため、文脈に気をつける必要があります。 さて、カーネルは数学でもいくつかの意味がありますが,本書で使っているのは, 関数解析で用いられる積分核 \[ F(y) = \int f(x) k(x,y) dx \] の \( k(x,y) \) が元になっています. 積分核の中でも,正定値であるものを特に扱います.

統計学でカーネルと言えば,カーネル密度推定があり,それも本書のカーネルと関連が 深いですが,カーネル密度推定の場合は必ずしも正定値性の要請は必須ではありません.

数学ではこれ以外にも写像の核空間 (kernel space) もカーネルと呼ばれます.

数学以外では,Linux カーネルのように,OS の核となる部分を指すのが有名です.goo辞書

より日常的には,ケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダースが有名ですが,こちらは英語で書けば colonel で,一般的には大佐の意味(カーネルサンダースについてはケンタッキー州に貢献したことに対する称号らしい)です. 最近道頓堀川からカーネル人形が引き上げられて話題になりました.

辞書的意味

goo辞書 (カーネルの意味の核はない)

  • (1)〔物〕 原子核のこと。
  • (2)〔物〕 気体の凝縮や液体の沸騰、また液体中から結晶が生成する時などに、その液滴・気泡・微結晶を作り出す最初のきっかけとなるもの。
  • (3)〔化〕 錯化合物において、その中心となる原子。核原子。
  • (4)〔化〕 有機環式化合物の環形結合をつくっている部分。ベンゼン核など。
  • (5)〔生〕 真核生物の細胞内にあって、核膜に包まれ、遺伝物質を内蔵する球状構造のもの。主に DNA とタンパク質との複合体から成る。一から数個の核小体をもち、細胞の再生と生存に不可欠。細胞核。
  • (6)核兵器のこと。 o 「―廃絶」
  • (7)地球の中心核。地球内部の約2900キロメートル以深の部分。鉄・ニッケルなどから成り、液状の外核と固体状の内核とに分けて考えられている。地核。コア。
  • (8)植物の種子を保護する堅い部分。内果皮が硬化したもの。
  • (9)真珠の養殖で、母貝の体内に入れる小球。
  • (10)ものごとの中心となるもの。核心。 o 「組織の―を作る」

Wikipedia には数学の項に積分核(熱核、再生核)とある。


トップ   編集 凍結解除 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2010-08-25 (水) 14:35:11 (2297d)