このページはしましまが第11回人工知能学会データマイニングと統計数理研究会 に参加してとったメモです.私の主観や勘違いが含まれていたり,私が全く分かってなかったりしていますので,その点を注意してご覧ください.誤りがあれば,指摘してください.
10月18日†
Blog情報を利用した書籍需要予測モデル†
○菊田剛,文健哲,寺野隆雄(東京工業大学)
国内のBlog情報とAmazonの売上げの関連
- Ammazonについて研究を適用
- 売上げと言及数の相関は高いものがあるが,そうでないものもが,
- 時間遅れ lag は正負があり,ひろがりがある.
産業連関表の数理的な分析をめぐる話題について†
○ 田村肇 (筑波大学)
- 産業連関表:5年ごとに1年間などの財・サービスの産業間の取引量を示したもの
- 波及効果の調査:需要の連鎖を調べることができる
- 産業の入れ替えなどがあるので,時系列比較には問題も
- 統計的手法が確立した60〜70年の歴史があるが,作成手法はあまり変化がない
- 20年ぐらい連続してデータが入手できるようになったので,より高度な分析をしたい
○ 嶋津恵子 (慶應義塾大学)
- 原発の安全性に関するインタビュー調査 → 人手がかかる → 情報技術で,安全性を確保しつつ効率化したい
- 大規模複雑システムの事故 → ヒューマンエラーがおおきい
- ヒューマンエラー は個人の問題ではなく,組織とプロセスの問題
- 事前解決をしたい
そのための,訪問調査
- 表現の幅の検討や,発話の様子なども調べるので 20〜30人 で半年とかかかってしまう
隠れ状態の継続時間長を考慮した確率モデルに関する調査†
○黒川茂莉,横山浩之 (KDDI研究所),吉井和佳,麻生英樹 (産業技術総合研究所)
ライフログ:隠れ状態の継続時間に広がりがあるモデルが必要
- 離散隠れマルコフ
- 連続隠れマルコフ:遷移確率の時間極限=推移率→遷移確率が計算できる
- 隠れセミマルコフ:継続時間が直前の状態に依存
- VT(variable transition)隠れマルコフ:遷移確率が状態の継続時間に依存
- 隠れマルコフモデルのトポロジーの拡張もいくつか
統計的学習による演奏表情付け†
○寺村佳子,前田新一 (京都大学)
演奏表情付け:楽譜以外の強弱や抑揚
- 今は,音楽を打ち込むときに,表情を知って,それをデータ化する必要 → 自動化したい
ルールベース
- 演奏と楽譜の対応関係を明示できる
- ルールを人間が作らないといけない,それらの整合性の問題
事例ベース
- 明示的にルール化しにくい特徴
- 類似性尺度の定義が難しい,データの量に関するトレードオフの発生
機械学習を導入すると
- パラメータ探索などは省力化できる
- 学習事例に似せるだけで,オリジナルの導入
Usapiモデル:著者の提案モデル,ガウス過程を使った回帰
CrestMustPEDB:自動演奏用のデータベース
確率モデルを用いたテンソル因子化法の拡張に関するサーベイ†
○林 浩平,池田和司 (奈良先端科学技術大学院大学)
テンソル
テンソル因子化
確率モデルへの拡張
- pTucker:コアテンソル+ガウスノイズ
- probabilistic 2D PCA:Tensor PCAの確率をいれたもの
- Bayesian Tensor 分析:UVZの精度パラメータが異なるprobabilistic 2D PCA
- Dynamic Exponential Familty Matrix Factorization:PARAFACモデルで,テンソル X と z の間に状態空間モデル
○神嶌 敏弘 (産業技術総合研究所
質問
- 順序間や他の尺度との変換に許される制約は定式化できるか
- 群論と順序の関係についての参考文献