しましま/人工知能学会全国大会2023
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* 人工知能学会第37回全国大会 [#v4aeb556]
- このページはしましまが[[人工知能学会全国大会2023>人工知...
- ホームページ: http://ai-gakkai.or.jp/jsai2023/
- 日時:2023年6月6日(火)〜 6月9日(金)
- 会場:[[熊本城ホール>https://www.kumamoto-jo-hall.jp/]]...
#contents
* 6月6日(火)1日目 [#zcc3daaa]
* 機械に(人間の)知能を与えるというのはどういうことなの...
津本 周作1, 2 (1. 島根大学)
- 参考文献:連合野ハンドブック,前頭葉のしくみ
- 高次の意識をもった動物にとって,過去は「想起」によって...
- 主張
-- 過去脳・現在脳の機能はある程度,計算機の上に実現できて...
-- 未来脳の機能はまだ不十分:手続き記憶の記憶,手続きの実...
--- 辺縁系・小脳にもある強化学習や教師あり学習を,実際に...
- 神経系の研究:動物実験,画像検査,神経内科
-- DTI(拡張テンソルイメージング)=神経繊維束が分かるよ...
- 視覚:where経路=頭頂連合野,方向・位置,what経路=上側...
-- V2(線を認識)→ 文字全般に読めなくなる,頭頂連合野 → ...
-- where経路に障害 → 服の着方は分かるが,行動としては着れ...
- 言語処理:視覚同様に複数の経路が存在している
- 未来脳:前頭葉
-- 前頭葉の障害→物事や行動を計画し,順序だてて行えなくな...
-- 時刻表的行動:ある時間に何か行動しなければならないと強...
- 前頭前野:執行機能=自動的過程と制御過程,習慣を上書き...
-- 階層的な記憶の形式=前の上位のものほど恣意的で抽象的
- 内側前頭前野=デフォルトモードネットワーク
- 腹内側前頭前野
- 眼窩部前頭前野=主観的価値の形成と自己を巡る価値の記憶...
- 脳内の予測誤差モデル=大脳皮質⇔扁桃体=脅威予測,基底核...
-- ドーパミン・アドレナリンが関係して強化学習の機能を実現
- 海馬=手続き記憶(スキーマ)の学習と記憶
- 前頭葉の機能の機能実現には多数の連携機能が必要であるが...
- 論理的思考=論理的思考のみが欠落するような症状がないた...
* アートにおいても敗北しつつある人間〜人の美意識もAIにハ...
中川 裕志、武田 英明、大屋 雄裕、高橋 未玲
** 描くのどの部分が創造的なのか? [#e40025ea]
荒牧 英治
- 描画のテクニックはいかに機械的に描くかを追求してきた → ...
-- 写実はモデルを見て描く,想像で描くな
- 人間が描く意味は → そうすることが好きである
** 人の美意識もAIにハックされるのか? [#aad5cd96]
中ザワ ヒデキ
- 人工知能美学芸術研究会,NPO法人AI愛護団体
- プロンプトによる自動生成 → 19世紀の写真機と同じ衝撃か?
- 写真
-- 肖像画家を駆逐・写真家の登場 → 実用
-- 抽象美術の誕生 → 純粋な芸術
- 生成AI
-- クライアントの依頼によるイラストは代替
-- 新たな芸術の誕生,コンセプチュアル・アート(コンセプト...
- この先,美意識と自意識のあるAIの登場したら
-- このときは芸術の終焉
-- 自らの価値関数と,生成作品に著作権を認める状況
- LaMDA騒動:LLMに意識があるように見える
-- 中動態=受動態と能動態の中間状態 → 集合的に動かされる
** コンテンツ産業で活用あれる生成系AIの事例とビジネスの展...
高橋 ミレイ
- ゲーム産業の生成AIツール:2Dが図,3Dアートワーク,アニ...
-- Robloxのクリエータツール,ユーザが作ったゲームの収益化...
-- Musiioのメタデータ自動割当AI → 音楽のジャンルやムード
-- Endel 睡眠用や集中を高めるなどの目的に応じた音楽の生成
** 法・哲学の観点から [#qcdb0883]
大屋雄裕
- 因果関係は検証可能だが,正当化は検証できない
-- なぜアート → 自己首長による価値基準を,社会に受容させ...
-- 法もその正当性を受容させる点ではアート
- 例示と反復で価値判断を習得させてきた → 結果だけで価値判...
- 著作権法
-- 著作権法は表現のみで,アイデアは保護しない
-- 表現者以外に関係者がいる場合 → 代表に権利を認めて,あ...
** 画像生成AI,Midjourneyを使ってみて [#gf078a49]
中川 裕志
- Midjourney には得意不得意がある
-- 「くたびれた初老のおじさん」はなかなか書けない
-- 白い背景で左上隅から右下隅に1本の線を引く といった記述...
- 拡散モデルは,元画像にノイズをのせる → 元画像がないとで...
-- 著作権法30条4における享受性(作品としてみるもの,背後...
** 画像生成AIと社会とのかかわり [#ce7283df]
武田さん
- AIに対する恐怖:AI人類脅威論,AI革命による社会秩序の変...
- 自動運転で運転手の失業は話題にならない ⇔ 文書の自動化は...
- ラッダイト運動,赤旗法 → 出現した技術は必ず使われる
- 人が絵を描く理由:表現の発露,良いさくひんを作る,報酬...
- 生成AIの社会での課題:学習データの権利,データ選択の創...
** 討論 [#c4dab5bf]
- これを芸術と認めなければこの先,残れないと思わせる
-- 第2次世界大戦前はアメリカはヨーロッパの芸術ほど認めら...
- NPC同士の会話で自己学習 → そのうち何らかの価値観が生じ...
* 生成AIに関しての特別企画「日本は生成AIを起爆剤にできる...
- https://www.youtube.com/live/0HVrF2j7ILA?feature=share
- 生成AIの技術革新の貢献は?
- ChatGPT を追い越した生成AIとは?
- 高度生成AIを作ってどうなるか?
** 栗原さん [#j5580392]
- 創造支援,効率化ツール,大規模生成AIをインフラに
- シンボル記述からプロンプトへの変換して制御しやすく,エ...
- 知能の担い手をAIに
** 医療における可能性 [#j5833707]
津本さん
- 多くのマルチモーダルな医療情報を統合処理できる→文書作成...
- モデルを使った推論機構
- 簡単な事例でのAI対処
** 松尾さん [#f3c69b20]
- AI戦略会議:2回の会合でまとめを作った
- 社会的リスクへの対応,LLMへの計算資源提供,LLMの活用
- LLMはマルチモーダル情報を扱うように,行動を陽にモデル化...
- 現状はキラーアプリではない→10兆円事業への貢献,みんなで...
** ロボットの観点から [#m0dc10a2]
稲邑 哲也さん
- PaLM-E:映像と言語からのプランニング,RT-1:映像・言語...
- RobotCup@Home:GPTの利用で急速に向上,Human Navigation...
- Worldモデル=モデルベース強化学習で使う
- 課題:データの構築コスト,ロボットの形状にモデルが依存...
** 相澤さん [#n7249e79]
- 半年で,NLP研究がビッグサイエンスに変化した
- 再現性ではなく社会環境下での動作重視,観測できない理想...
- GPT4は日本の医師国家試験に合格レベル(レベル自体に驚き...
- 喫緊の課題に取り組む,人間の認知機構の解明,中身を解析...
** 計算社会科学的視点 [#wc80b1e2]
鳥海さん
- 生成AIは,情報の活用の効率化→言語の壁がなくなる
- 生成AIは要素技術→システム化,社会システムの中で動作する...
- 人間の意思決定支援,自分より賢いシステムによる価値観の...
-- 将棋AI:すごい手を思いつく天才→AIの手を間違えない天才
** 人類との共生を自ずと目指す超知的デジタル生命体をつくり...
山川さん
- 万人の幸福と人類の存続の間のトレードオフの緩和をAIが行う
- AI Alignment:AIのリスクを軽減する取り組み
- 計画的な超知能の解放
* 6月7日(水)2日目 [#z9cca9dc]
* 人工知能とトラスト [#o295149c]
福島 俊一、上村 健、相澤 彰子、有村 博紀
** デジタル社会における新たなトラスト形成 [#ua658ec5]
福島さん
- トラスト=リスクがある中で,相手が期待を裏切らない
- 論点:出力の信頼性,ブラックボックス,人間とAIの関係
- トラストのモデル
-- trustee の特性を観測して truster は trustworthiness を...
-- 社会受容など最後は主観的なものになる
- トラストの3側面:対象真正性=本人か?,内容真正性=内容...
** インフォデミックを克服するソーシャル情報基盤技術 [#h04...
越前さん
- 画像・動画生成の精度が向上している
- インフォデミック=社会に恐怖や混乱を引き起こす不確かな...
-- メディアクローン,プロパガンダ,敵対的サンプル
- 脅威への対処と,合意形成支援
- 課題:符号化ノイズ対処,新たな生成手法,ファクトチェック
** 納得感のある人間-AI協調意思決定を目指す信頼インタラク...
山田さん
- AIも間違う → 精度向上,間違いの説明,○間違いを前提とし...
- 信頼校正AIを使った人間-AIの協調意思決定
** 脳情報に基づいたAIの信頼性評価技術の開発 [#b81cfe12]
西田 知史
- AI生成物の魅力度が,実在か生成物かの教示で変わる → 先入...
- 脳応用AI → NNによる脳活動の予測を通してから意味情報を予...
- 脳融合の利点:予測精度が向上する場合がある,個人差の反映
** AI 応用システムのトラスト関するに社会調査 [#u2b7c9e7]
中川さん
- 専門家と一般でのトラストの度合いを分けて調査
- 医療診断チャット,診断・手術真,AIトリアージ,政策決定...
- 再犯予測:政策関係の専門家は政府や地方自治体職員
-- 専門家は実際に判事などの立場で,一般人には被告人の立場で
-- 専門家の方が好意的,個人とってよい決定をするなら良い,...
- 全般的に専門家の方が内容を知っていることが好意的な原因...
** 情報社会における社会的側面からのトラスト形成 [#k0d6d6f8]
湯淺 墾道
- インターネットによるトラストの喪失
- サイバーセキュリティ法制度
-- 日本は,プライバシ,知的財産,重要インフラを重視,ディ...
- 政治・選挙の例:国家のナラティブへの介入,偽情報⇔知る権...
- 輸出規制は,個人情報やデータ規制
-- 日本は DFFT という自由流通と経済安全保障でねじれている
- 日本の法律の制定にあたっては,委員会の8割は法学者が占め...
* 中央銀行や金融業での人工知能,機械学習の活用 [#p763f9d7]
副島 豊1 (1. 日本銀行金融研究所 → SBI金融研究所)
- AI/MLによる変化
-- 銀行機能は必要だが,銀行は消えてなくなる,1994年,ビル...
-- Software is eating the world,マーク・アンドリーセン
-- 銀行は銀行でなくなる,副島さん,2017年
-- Central Banking as a service, 黒田総裁,2021年 → 銀行...
- 金融ビジネスモデルの変化:売買や事務などオペレーション...
-- IT技術を知らないとビジネスを創出できない
- 高粒度データ(個票データなど),高頻度データ(ミリ秒単...
- 日本銀行でのオルタナティブデータへのAI/MLの適用
-- データ分析は2000年ごろから,高頻度・高粒度データは2010...
-- 実体経済調査:センチメント,ナウキャスト(確定値の予測)
-- 市場調査
- 日銀でのAIの初期,1996年に3層NNによる分析を行ったが,注...
- 位置情報データ:コロナ以降に,娯楽施設利用状況などの調...
- テキスト分析:単語の共起,景気動向調査からの物価予測,...
- ネットワーク分析:国債レポ市場,店舗の立地戦略を営業基...
- リアルワールドにいかに肉薄できるか?→モデルの妥当性,経...
- エージェント間の相互作用によるリスク(フラッシュクラッ...
- 課題:現状の把握 + 対策をどうするか:ネットワーク分析...
- 金融業でのAI/MLの活用
-- 金融理論や解析手法の応用:パターン認識が確率過程モデル...
- 自律エージェントのモデル化:ヤッコーにならないために,...
- 人工市場:JGB先物市場の注文突き合わせルール変更に伴う混...
- イギリスの民間での利用
-- MLは実用化され,ノンバンクの与信判断では必須
-- 顧客サービス,リスク管理,コンプライアンス
-- 開発の内製化が進んでいる,決済サービス企業で顕著
-- 分野:与信,保険プライシングと引受,データマネジメント...
- 新結合(シュムペーター)
-- 決済プラットフォーム + 決済を使うサービス,マネーを価...
-- ネオバンクの戦略:オープンAPI,個人データの収集とマネ...
- 日本の金融機関の活動『金融AI成功パターン』
- DXの推進
-- 開発内製化のスキルセット:金融業務の現場知,システム構...
-- 課題:効率と公正のトレードオフ,プライバシー
* コンピュータサイエンス・人工知能分野における多様性・公...
高野 雅典
** 特定非営利法人Waffle [#c77caa51]
斎藤明日美(Waffle)
- 教育と政策提言,科学技術の発展に「女性の存在が」抜け落...
- 女性理系は,学年を進むごとに減っている
-- ポジティブな認知を与える → 大学から大学院のようなステ...
- アメリカの事例:EECS,Grace Hopper Celebration,入門授...
** D&I at Mercari [#s8d36b34]
Juan D. Garcia
- メルカリ,2018に Diversity & Inclusion の重要性
-- IT業界では男性が労働市場で優位,Inclusionの促進(言語...
- D&Iの目的:あらゆる価値の循環と可能性を広げるというミッ...
-- UXの向上 + 社員のポテンシャルの発揮
- 当事者を巻き込む:経営陣と社員が行う定例会議
- 結果の平等ではなく,機会の平等を達成する施策
-- 候補者プールは目標を定める,社外で育成プログラム
* 6月8日(木)3日目 [#k575a809]
* 解釈可能な機械学習 〜 説明は人のためか? [#z26e783b]
吉川 友也
解釈可能性の必要性
- 機械学習に説明性を求める原則が定められている
-- 特徴の影響の説明をここに
- 局所説明=ある予測結果の説明,大域説明=モデルの説明
- 事故説明=モデル自身が説明機能,事後説明=後付けで別の...
- 因子型=特徴による説明,事例型説明=類似した事例による...
- 因子型の局所説明:表形式データの特徴,画像データの領域...
- 説明の役割:信用の獲得,高リスクな意思決定の補助,モデ...
事後説明機の例
- 事後説明機 (post-hocc explainer)=学習済みの予測に後か...
-- モデルからどのような情報が得られるか? 結果のみ,内部...
- 長所=予測モデルをそのまま利用可能 ⇔ 短所=計算量が大きい
- 摂動に基づく方法
-- LIME (local interpretable mdoel-agnostic explanations)
-- 入力特徴の一部を無作為に摂動 → 出力の変動を観測 → どの...
- 勾配に基づく方法 →
-- integrated grad
-- 入出力の関係から勾配を計算→変動が細かすぎてよく分から...
-- 線分上の勾配の積分値を使う
- クラス活性化マップに基づく方法 → 領域ごとにまとまっている
-- CAM (class activation mapping)
-- global average pooling (CAP)=CNNの畳み込み出力を全体...
-- 画素の貢献度がプーリング出力を重みとする荷重和で荒らせ...
- GradCAM:内部の勾配を計算することで,CAP出力を観測できる
- オクルージョンに基づく方法
-- 画像の一部をマスクして,出力の変化を観測 → 出力の変化...
- 注意機構に基づく方法:attention roll-out
- 速さ:LIME, integrated grad < オクルージョン < GradCAM
- 説明の定量評価:利用者行動の受動的観測,タスクを設定し...
- faithfulness / fidelity=予測モデルの説明が忠実か,stab...
- 自己説明可能な予測モデル
-- 予測モデル自身が特徴の貢献度を予測できる ⇔ 精度低下の...
- self-explaining NN (SENN)
-- 埋め込みを計算するコンセプト変換器と,埋め込みの各次元...
- 説明による正則化付き予測モデル最適化
- explanation-based optimization (ExpO)
-- 入力 x の近傍点から計算する貢献度も正確に計算できるよ...
- 上記の手法は,手法自体は説明の忠実性に注力しているので...
- 説明の教師データ
-- 説明が貢献しているかを人間が判断して教師データとして与...
- 説明の教師データの貢献度になりやすい正則化項として与える
- 不要特徴をマスクした出力とそうでない出力が一致するよう...
- パラメータ化説明期
-- 訓練事例全体を反映した貢献度予測器を別途加える(?)
- AIに説明して,モデルの改善を目指す
-- パラメータ化説明期の不一致を減らすように蒸留する
- 説明の悪用
-- model inversion attack:説明を利用して元画像を復元する
-- inversion-resistant explanations:復元を妨害するように...
- n-context learning
-- プロンプト(少数の回答例やヒント)に対するLLM出力の改...
- 説明の注意点
-- 説明が予測モデルの挙動を反映しているわけではない
-- 説明が人間にとって分かりやすいとは限らない
-- 予測モデルの性能を低下させる場合がある
-- 悪意ある利用も可能である
* 理化学研究所 革新知能統合センターの取り組み [#nb19d2b6]
杉山 将
- 外乱の存在下で信頼できる機械学習
-- 教師情報が不十分,雑音,バイアス
- 不十分な教師情報 → 弱教師あり学習
-- 正とラベルなし,正例に信頼度がある,ラベルの比率情報,...
- 正とラベルなし分類の音響信号強調
-- 対になっていない雑音あり信号と雑音を利用する
- ラベル雑音の補正
-- ラベルの遷移行列を,人の認知バイアスを活用して推定
- 転移学習に利用する密度比の推定
- 学習の最適化の途中での,学習規準の適応的更新
- 日本独自の生成モデル:日本の事情の反映,内部の解明
- AI研究:日本は世界と違って,AI自体ではなく,AIを使った...
* [3L5-GS-11] AIと社会 [#i6870d15]
** [3L5-GS-11-01] Explainable SayCan 大規模言語モデルを用...
〇日紫喜 祐也1、長井 隆行1,2 (1. 大阪大学、2. 電気通信大学)
- 言語モデルを使った指示に対するロボットの行動理由の説明
- 選択肢の曖昧さ,自身の観測情報,実行可能な行動を内部状...
** [3L5-GS-11-02] 説明可能性がエントリーシート選考におけ...
吉野 綾華1、行武 香音1、村澤 莉依1、松田 夕季1、〇中島 一...
- エントリーシート審査にAIが利用されているが,アルゴリズ...
- 判断基準の悦明をするかどうかでRCTした聞き取り調査 → 有...
** [3L5-GS-11-03] 文章分類モデルの不確実性に基づく人間に...
〇太田 真人1、ファイサル ハディプトラ1 (1. 株式会社 電通...
- レビュー文の極性を,精度改善をドメイン専門家ができるよ...
- 予測の不確実性が高い分類境界面の事例を人間に修正依頼
- 100文書→500文書に拡張,データ数が増えると効果が見られな...
** [3L5-GS-11-04] 極値理論を用いた顕著な畳み込みフィルタ...
〇王 朔1、佐藤 一誠1 (1. 東京大学大学院情報理工学系研究科)
- CNNのどのフィルタが誤分類に寄与するかを調査する既存手法
-- 勾配が大きいとパラメータが悪そうという仮定
- スコアの正規化を異常値検出手法で行う
-- Pickands-Balkema-de Hannの定理:裾の部分の割合の分布の...
** [3L5-GS-11-05] 形式的公平性規準間の不可能性に関する考...
〇神嶌 敏弘1 (1. 産業技術総合研究所)
- 見つかった規準の今後の発展の可能性
-- 残っているのはやはり実用的には意味の薄そうなものばかり...
* 6月9日(金)4日目 [#hf1834a0]
* 拡散モデルによる画像生成の基礎と最新研究動向 [#pf53d07e]
石井 雅人,早川 顕生
- 拡散モデル
-- text-to-image で活用(DALL-E2, Stable Diffusion)
-- 画像ぼけの推定と除去,言語指示によるNeRF
- 生成モデル:現実は複雑な分布だけど,サンプリングするに...
- 拡散モデル:簡単にサンプリングできるノイズを,元画像に...
-- 逐次的にノイズを加える→時刻の概念=拡散過程 という確率...
-- 微少なノイズをDNNで逐次的に逆変換すれば,完全に無作為...
- 長所:最適化が単純,多様な対象 ⇔ 欠点:遅い
- denosing diffusion probabilistic models
-- 拡散過程,逆拡散過程,モデルの学習方法
- 拡散過程:ε=ガウスノイズ
xt = √(1 - βt) x{t-1} + √βt ε
-- ガウスノイズなので,何度ガウスノイズをのせても,ガウス...
- 逆生成過程
-- 逆方向も,加えるノイズが十分に小さければやはりガウス分...
- 学習:分布のズレを最小に → ズレをKLダイバージェンスで測...
-- 上界=ほぼ0の項 ー 初期値(第3項に含めて近似)+ KL距...
- U-net:階層的に違う解像度で生成モデルがある.一番下だけ...
- 逆拡散過程で end-to-end になっておらず,微少な差異の積...
- 拡散モデル=ある形式の微分方程式の初期値問題を解いてい...
dx = - 1 / 2 β(t) x dt +√β(t) dw
-- 右辺第1項=時間が経つと減衰,右辺第2項=標準ウィナー過程
- データ生成のために解くべき微分方程式の初期値問題
dx = ー β(t) [ 1/2 + ∇x log qt(x) ] dt + √β(t) dw
-- スコア関数 ∇x log qt(x)
-- この方程式の特殊な場合が最小二乗法による推定と一致する
- 確率微分方程式だが,ノイズ部分を除いて常微分方程式とし...
- オイラー法で解けるが,時刻の刻み Δt を大きくして高速化...
- PLMS (PNDM):複数時刻の量を統合することで4次近似を実現
- 条件なしの生成
ε(x, t) =ー√{1 - ~αt} ∇x log qt(x)
- 条件付きの生成
ε(x, t) =ー√{1 - ~αt} ∇x log qt(x | y)
∇x log qt(x | y) ∝ ∇x log qt(y | x) + ∇x log qt(x)
-- log qt(y | x) はクラス分類器といえるので,クラス分類器...
- classifier-free guidance という方法なら,別途分類器がい...
- 画像の拡散モデル:画素空間と潜在空間とがある
- text-to-imageの分類:言語モデルを使う,共通の潜在空間を...
- Imagen:T5-XXL言語モデルを利用
- latent diffusionモデル:潜在空間での拡散モデル
- eDiff-I:複数のテキスト情報で条件付け
- UniDiffuser:画像とテキストの同時分布を学習
- SDEdit:ラフ画からの精細画像の生成
- ControlNet:ポーズ情報を条件にできる,条件と画像のペア...
- textual inversion:特定の対象を表す語を生成(?)
- UniTune:特定の構図を保つ
- 動画生成の方針
-- 複数のコマを画像の同時分布とみなす → データの取得が容易
-- 既知のフレームを条件として次のコマを生成 → 時間的な一...
- 画像から動画へのモデル構造の拡張
-- 正直に3次元化すると計算量が大きい → 2次元画像に時間方...
- Imagen Video:Imagen の拡張
- Magic Video:コマを個別に潜在空間に写してから拡散モデル
- Align Your Latents:Magic videoの改良版
- MM-Difusion:動画→音声,音声→動画
- 3D生成:他の3Dモデルを更新,3D表現を生成
- DreamFusion:スコアの蒸留による学習
- 3DiM:撮影位置の違う画像とアングル情報から,そのアング...
- Shape・E:精度を犠牲にした高速化
* 人工知能と虚構の科学 [#i0820fe2]
オーガナイザ:大澤 博隆、難波 優輝、清河 幸子、西中 美和...
** 概要説明 [#y93ea211]
大澤 博隆
- 動機:創作が生じている過程,AIの手助け,創作の社会への...
- フィクションは社会のサポートになっている
- H.G.ウェルズはNatureの編集にも関わる
- SFはエンタメで未来予測ではない → 極端な未来予測は,広く...
- AI×SFプロジェクト:想像力のアップデート
- AI生成の物語:星新一賞,人狼知能
** 人間の発想プロセスの特徴と創作における困難 [#lc7fd176]
清河 幸子
- 文章の産出モデル (Flower & Hayes, 1981)
-- プランニング(組織化,目標の設定,アイデアの生成),文...
- プランニングのアイデアの生成への長期記憶の関わり
-- 長期記憶の中でも,宣言的(⇔非宣言的)で,意味的(⇔エピ...
-- 活性化拡散理論 (collins & loftus 1975) → 意味ネットの...
- アイデアの生成モデル
-- 行列モデル (Brown+ 1998):入力されたトピックのカテゴリ...
-- SIAM (Nijstad+ 2006):手がかり→イメージ→アイデア の系...
- これらのモデル:問題 に近いもの,互いに似たものからアイ...
-- 今までに見たこともないものは生成されにくい
** 影響力の分散による発想支援 [#hbcbf8b4]
西中 美和
- グループワークによる発想
- SFプロトタイピング:SFはまるっきりフィクションではなく...
-- 現実への適用に感情が関係することが分かった
- 優れたSF:新たな現実の規範を定義できる
- シェアード・リーダーシップ:創発的なチームの特性,分散...
-- リーダー型の人数を変更した被験者実験→被験者実験でリー...
- 分人概念(武田,2019)個人は複数の分人の重なり
** 作家の立場 [#n3189a2c]
- 安野 貴博:作品『純粋人間芸術』『シークレットプロンプト』
-- ChatGPT=欧米リベラルの価値観,怒らない.人が繋がると...
-- 言語モデルは,全般的に言葉の表現力は弱いが,情景描写は...
-- 人間の情報の流通にAIは影響を与える
- 斧田 小夜:各モデルの不確実性作品『飲○止渇』『たべかた...
-- システムの癌化というテーマを考えた
-- ソフトの進化にハードが追いついていないと考えている
- 創作のためには,タネになるものを拡散させるものの方が役...
-- 収束させるのも,拡散させるのも使い道がある
** AIこそがSF格差を解消する [#lccb04e4]
宮本 道人
- クリエイター・クリエイター・クリエイター ≦ SFプロトタイ...
- SF思考:未来のSFプロトタイピングをして,そこからSFバッ...
- 職業消滅時代のサバイバル術ワークショップの例
-- ビジョンを適応的に変えられることがリーダーの資質に
-- 希望している職種がなくなった → 夢っぽく考えている職業 ...
- 実直に良いものを作っているだけではSFに負ける
** サイエンスコミュニケーション [#l1d43e6f]
宮田 龍
- Neu World:SFをコミュニケーションに利用する
-- 研究者のSFの共創 → 作品公開 → 作品を活用した対話共創
- コミュニケーションを促進させるツール & 社会自体のデザ...
終了行:
* 人工知能学会第37回全国大会 [#v4aeb556]
- このページはしましまが[[人工知能学会全国大会2023>人工知...
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- 日時:2023年6月6日(火)〜 6月9日(金)
- 会場:[[熊本城ホール>https://www.kumamoto-jo-hall.jp/]]...
#contents
* 6月6日(火)1日目 [#zcc3daaa]
* 機械に(人間の)知能を与えるというのはどういうことなの...
津本 周作1, 2 (1. 島根大学)
- 参考文献:連合野ハンドブック,前頭葉のしくみ
- 高次の意識をもった動物にとって,過去は「想起」によって...
- 主張
-- 過去脳・現在脳の機能はある程度,計算機の上に実現できて...
-- 未来脳の機能はまだ不十分:手続き記憶の記憶,手続きの実...
--- 辺縁系・小脳にもある強化学習や教師あり学習を,実際に...
- 神経系の研究:動物実験,画像検査,神経内科
-- DTI(拡張テンソルイメージング)=神経繊維束が分かるよ...
- 視覚:where経路=頭頂連合野,方向・位置,what経路=上側...
-- V2(線を認識)→ 文字全般に読めなくなる,頭頂連合野 → ...
-- where経路に障害 → 服の着方は分かるが,行動としては着れ...
- 言語処理:視覚同様に複数の経路が存在している
- 未来脳:前頭葉
-- 前頭葉の障害→物事や行動を計画し,順序だてて行えなくな...
-- 時刻表的行動:ある時間に何か行動しなければならないと強...
- 前頭前野:執行機能=自動的過程と制御過程,習慣を上書き...
-- 階層的な記憶の形式=前の上位のものほど恣意的で抽象的
- 内側前頭前野=デフォルトモードネットワーク
- 腹内側前頭前野
- 眼窩部前頭前野=主観的価値の形成と自己を巡る価値の記憶...
- 脳内の予測誤差モデル=大脳皮質⇔扁桃体=脅威予測,基底核...
-- ドーパミン・アドレナリンが関係して強化学習の機能を実現
- 海馬=手続き記憶(スキーマ)の学習と記憶
- 前頭葉の機能の機能実現には多数の連携機能が必要であるが...
- 論理的思考=論理的思考のみが欠落するような症状がないた...
* アートにおいても敗北しつつある人間〜人の美意識もAIにハ...
中川 裕志、武田 英明、大屋 雄裕、高橋 未玲
** 描くのどの部分が創造的なのか? [#e40025ea]
荒牧 英治
- 描画のテクニックはいかに機械的に描くかを追求してきた → ...
-- 写実はモデルを見て描く,想像で描くな
- 人間が描く意味は → そうすることが好きである
** 人の美意識もAIにハックされるのか? [#aad5cd96]
中ザワ ヒデキ
- 人工知能美学芸術研究会,NPO法人AI愛護団体
- プロンプトによる自動生成 → 19世紀の写真機と同じ衝撃か?
- 写真
-- 肖像画家を駆逐・写真家の登場 → 実用
-- 抽象美術の誕生 → 純粋な芸術
- 生成AI
-- クライアントの依頼によるイラストは代替
-- 新たな芸術の誕生,コンセプチュアル・アート(コンセプト...
- この先,美意識と自意識のあるAIの登場したら
-- このときは芸術の終焉
-- 自らの価値関数と,生成作品に著作権を認める状況
- LaMDA騒動:LLMに意識があるように見える
-- 中動態=受動態と能動態の中間状態 → 集合的に動かされる
** コンテンツ産業で活用あれる生成系AIの事例とビジネスの展...
高橋 ミレイ
- ゲーム産業の生成AIツール:2Dが図,3Dアートワーク,アニ...
-- Robloxのクリエータツール,ユーザが作ったゲームの収益化...
-- Musiioのメタデータ自動割当AI → 音楽のジャンルやムード
-- Endel 睡眠用や集中を高めるなどの目的に応じた音楽の生成
** 法・哲学の観点から [#qcdb0883]
大屋雄裕
- 因果関係は検証可能だが,正当化は検証できない
-- なぜアート → 自己首長による価値基準を,社会に受容させ...
-- 法もその正当性を受容させる点ではアート
- 例示と反復で価値判断を習得させてきた → 結果だけで価値判...
- 著作権法
-- 著作権法は表現のみで,アイデアは保護しない
-- 表現者以外に関係者がいる場合 → 代表に権利を認めて,あ...
** 画像生成AI,Midjourneyを使ってみて [#gf078a49]
中川 裕志
- Midjourney には得意不得意がある
-- 「くたびれた初老のおじさん」はなかなか書けない
-- 白い背景で左上隅から右下隅に1本の線を引く といった記述...
- 拡散モデルは,元画像にノイズをのせる → 元画像がないとで...
-- 著作権法30条4における享受性(作品としてみるもの,背後...
** 画像生成AIと社会とのかかわり [#ce7283df]
武田さん
- AIに対する恐怖:AI人類脅威論,AI革命による社会秩序の変...
- 自動運転で運転手の失業は話題にならない ⇔ 文書の自動化は...
- ラッダイト運動,赤旗法 → 出現した技術は必ず使われる
- 人が絵を描く理由:表現の発露,良いさくひんを作る,報酬...
- 生成AIの社会での課題:学習データの権利,データ選択の創...
** 討論 [#c4dab5bf]
- これを芸術と認めなければこの先,残れないと思わせる
-- 第2次世界大戦前はアメリカはヨーロッパの芸術ほど認めら...
- NPC同士の会話で自己学習 → そのうち何らかの価値観が生じ...
* 生成AIに関しての特別企画「日本は生成AIを起爆剤にできる...
- https://www.youtube.com/live/0HVrF2j7ILA?feature=share
- 生成AIの技術革新の貢献は?
- ChatGPT を追い越した生成AIとは?
- 高度生成AIを作ってどうなるか?
** 栗原さん [#j5580392]
- 創造支援,効率化ツール,大規模生成AIをインフラに
- シンボル記述からプロンプトへの変換して制御しやすく,エ...
- 知能の担い手をAIに
** 医療における可能性 [#j5833707]
津本さん
- 多くのマルチモーダルな医療情報を統合処理できる→文書作成...
- モデルを使った推論機構
- 簡単な事例でのAI対処
** 松尾さん [#f3c69b20]
- AI戦略会議:2回の会合でまとめを作った
- 社会的リスクへの対応,LLMへの計算資源提供,LLMの活用
- LLMはマルチモーダル情報を扱うように,行動を陽にモデル化...
- 現状はキラーアプリではない→10兆円事業への貢献,みんなで...
** ロボットの観点から [#m0dc10a2]
稲邑 哲也さん
- PaLM-E:映像と言語からのプランニング,RT-1:映像・言語...
- RobotCup@Home:GPTの利用で急速に向上,Human Navigation...
- Worldモデル=モデルベース強化学習で使う
- 課題:データの構築コスト,ロボットの形状にモデルが依存...
** 相澤さん [#n7249e79]
- 半年で,NLP研究がビッグサイエンスに変化した
- 再現性ではなく社会環境下での動作重視,観測できない理想...
- GPT4は日本の医師国家試験に合格レベル(レベル自体に驚き...
- 喫緊の課題に取り組む,人間の認知機構の解明,中身を解析...
** 計算社会科学的視点 [#wc80b1e2]
鳥海さん
- 生成AIは,情報の活用の効率化→言語の壁がなくなる
- 生成AIは要素技術→システム化,社会システムの中で動作する...
- 人間の意思決定支援,自分より賢いシステムによる価値観の...
-- 将棋AI:すごい手を思いつく天才→AIの手を間違えない天才
** 人類との共生を自ずと目指す超知的デジタル生命体をつくり...
山川さん
- 万人の幸福と人類の存続の間のトレードオフの緩和をAIが行う
- AI Alignment:AIのリスクを軽減する取り組み
- 計画的な超知能の解放
* 6月7日(水)2日目 [#z9cca9dc]
* 人工知能とトラスト [#o295149c]
福島 俊一、上村 健、相澤 彰子、有村 博紀
** デジタル社会における新たなトラスト形成 [#ua658ec5]
福島さん
- トラスト=リスクがある中で,相手が期待を裏切らない
- 論点:出力の信頼性,ブラックボックス,人間とAIの関係
- トラストのモデル
-- trustee の特性を観測して truster は trustworthiness を...
-- 社会受容など最後は主観的なものになる
- トラストの3側面:対象真正性=本人か?,内容真正性=内容...
** インフォデミックを克服するソーシャル情報基盤技術 [#h04...
越前さん
- 画像・動画生成の精度が向上している
- インフォデミック=社会に恐怖や混乱を引き起こす不確かな...
-- メディアクローン,プロパガンダ,敵対的サンプル
- 脅威への対処と,合意形成支援
- 課題:符号化ノイズ対処,新たな生成手法,ファクトチェック
** 納得感のある人間-AI協調意思決定を目指す信頼インタラク...
山田さん
- AIも間違う → 精度向上,間違いの説明,○間違いを前提とし...
- 信頼校正AIを使った人間-AIの協調意思決定
** 脳情報に基づいたAIの信頼性評価技術の開発 [#b81cfe12]
西田 知史
- AI生成物の魅力度が,実在か生成物かの教示で変わる → 先入...
- 脳応用AI → NNによる脳活動の予測を通してから意味情報を予...
- 脳融合の利点:予測精度が向上する場合がある,個人差の反映
** AI 応用システムのトラスト関するに社会調査 [#u2b7c9e7]
中川さん
- 専門家と一般でのトラストの度合いを分けて調査
- 医療診断チャット,診断・手術真,AIトリアージ,政策決定...
- 再犯予測:政策関係の専門家は政府や地方自治体職員
-- 専門家は実際に判事などの立場で,一般人には被告人の立場で
-- 専門家の方が好意的,個人とってよい決定をするなら良い,...
- 全般的に専門家の方が内容を知っていることが好意的な原因...
** 情報社会における社会的側面からのトラスト形成 [#k0d6d6f8]
湯淺 墾道
- インターネットによるトラストの喪失
- サイバーセキュリティ法制度
-- 日本は,プライバシ,知的財産,重要インフラを重視,ディ...
- 政治・選挙の例:国家のナラティブへの介入,偽情報⇔知る権...
- 輸出規制は,個人情報やデータ規制
-- 日本は DFFT という自由流通と経済安全保障でねじれている
- 日本の法律の制定にあたっては,委員会の8割は法学者が占め...
* 中央銀行や金融業での人工知能,機械学習の活用 [#p763f9d7]
副島 豊1 (1. 日本銀行金融研究所 → SBI金融研究所)
- AI/MLによる変化
-- 銀行機能は必要だが,銀行は消えてなくなる,1994年,ビル...
-- Software is eating the world,マーク・アンドリーセン
-- 銀行は銀行でなくなる,副島さん,2017年
-- Central Banking as a service, 黒田総裁,2021年 → 銀行...
- 金融ビジネスモデルの変化:売買や事務などオペレーション...
-- IT技術を知らないとビジネスを創出できない
- 高粒度データ(個票データなど),高頻度データ(ミリ秒単...
- 日本銀行でのオルタナティブデータへのAI/MLの適用
-- データ分析は2000年ごろから,高頻度・高粒度データは2010...
-- 実体経済調査:センチメント,ナウキャスト(確定値の予測)
-- 市場調査
- 日銀でのAIの初期,1996年に3層NNによる分析を行ったが,注...
- 位置情報データ:コロナ以降に,娯楽施設利用状況などの調...
- テキスト分析:単語の共起,景気動向調査からの物価予測,...
- ネットワーク分析:国債レポ市場,店舗の立地戦略を営業基...
- リアルワールドにいかに肉薄できるか?→モデルの妥当性,経...
- エージェント間の相互作用によるリスク(フラッシュクラッ...
- 課題:現状の把握 + 対策をどうするか:ネットワーク分析...
- 金融業でのAI/MLの活用
-- 金融理論や解析手法の応用:パターン認識が確率過程モデル...
- 自律エージェントのモデル化:ヤッコーにならないために,...
- 人工市場:JGB先物市場の注文突き合わせルール変更に伴う混...
- イギリスの民間での利用
-- MLは実用化され,ノンバンクの与信判断では必須
-- 顧客サービス,リスク管理,コンプライアンス
-- 開発の内製化が進んでいる,決済サービス企業で顕著
-- 分野:与信,保険プライシングと引受,データマネジメント...
- 新結合(シュムペーター)
-- 決済プラットフォーム + 決済を使うサービス,マネーを価...
-- ネオバンクの戦略:オープンAPI,個人データの収集とマネ...
- 日本の金融機関の活動『金融AI成功パターン』
- DXの推進
-- 開発内製化のスキルセット:金融業務の現場知,システム構...
-- 課題:効率と公正のトレードオフ,プライバシー
* コンピュータサイエンス・人工知能分野における多様性・公...
高野 雅典
** 特定非営利法人Waffle [#c77caa51]
斎藤明日美(Waffle)
- 教育と政策提言,科学技術の発展に「女性の存在が」抜け落...
- 女性理系は,学年を進むごとに減っている
-- ポジティブな認知を与える → 大学から大学院のようなステ...
- アメリカの事例:EECS,Grace Hopper Celebration,入門授...
** D&I at Mercari [#s8d36b34]
Juan D. Garcia
- メルカリ,2018に Diversity & Inclusion の重要性
-- IT業界では男性が労働市場で優位,Inclusionの促進(言語...
- D&Iの目的:あらゆる価値の循環と可能性を広げるというミッ...
-- UXの向上 + 社員のポテンシャルの発揮
- 当事者を巻き込む:経営陣と社員が行う定例会議
- 結果の平等ではなく,機会の平等を達成する施策
-- 候補者プールは目標を定める,社外で育成プログラム
* 6月8日(木)3日目 [#k575a809]
* 解釈可能な機械学習 〜 説明は人のためか? [#z26e783b]
吉川 友也
解釈可能性の必要性
- 機械学習に説明性を求める原則が定められている
-- 特徴の影響の説明をここに
- 局所説明=ある予測結果の説明,大域説明=モデルの説明
- 事故説明=モデル自身が説明機能,事後説明=後付けで別の...
- 因子型=特徴による説明,事例型説明=類似した事例による...
- 因子型の局所説明:表形式データの特徴,画像データの領域...
- 説明の役割:信用の獲得,高リスクな意思決定の補助,モデ...
事後説明機の例
- 事後説明機 (post-hocc explainer)=学習済みの予測に後か...
-- モデルからどのような情報が得られるか? 結果のみ,内部...
- 長所=予測モデルをそのまま利用可能 ⇔ 短所=計算量が大きい
- 摂動に基づく方法
-- LIME (local interpretable mdoel-agnostic explanations)
-- 入力特徴の一部を無作為に摂動 → 出力の変動を観測 → どの...
- 勾配に基づく方法 →
-- integrated grad
-- 入出力の関係から勾配を計算→変動が細かすぎてよく分から...
-- 線分上の勾配の積分値を使う
- クラス活性化マップに基づく方法 → 領域ごとにまとまっている
-- CAM (class activation mapping)
-- global average pooling (CAP)=CNNの畳み込み出力を全体...
-- 画素の貢献度がプーリング出力を重みとする荷重和で荒らせ...
- GradCAM:内部の勾配を計算することで,CAP出力を観測できる
- オクルージョンに基づく方法
-- 画像の一部をマスクして,出力の変化を観測 → 出力の変化...
- 注意機構に基づく方法:attention roll-out
- 速さ:LIME, integrated grad < オクルージョン < GradCAM
- 説明の定量評価:利用者行動の受動的観測,タスクを設定し...
- faithfulness / fidelity=予測モデルの説明が忠実か,stab...
- 自己説明可能な予測モデル
-- 予測モデル自身が特徴の貢献度を予測できる ⇔ 精度低下の...
- self-explaining NN (SENN)
-- 埋め込みを計算するコンセプト変換器と,埋め込みの各次元...
- 説明による正則化付き予測モデル最適化
- explanation-based optimization (ExpO)
-- 入力 x の近傍点から計算する貢献度も正確に計算できるよ...
- 上記の手法は,手法自体は説明の忠実性に注力しているので...
- 説明の教師データ
-- 説明が貢献しているかを人間が判断して教師データとして与...
- 説明の教師データの貢献度になりやすい正則化項として与える
- 不要特徴をマスクした出力とそうでない出力が一致するよう...
- パラメータ化説明期
-- 訓練事例全体を反映した貢献度予測器を別途加える(?)
- AIに説明して,モデルの改善を目指す
-- パラメータ化説明期の不一致を減らすように蒸留する
- 説明の悪用
-- model inversion attack:説明を利用して元画像を復元する
-- inversion-resistant explanations:復元を妨害するように...
- n-context learning
-- プロンプト(少数の回答例やヒント)に対するLLM出力の改...
- 説明の注意点
-- 説明が予測モデルの挙動を反映しているわけではない
-- 説明が人間にとって分かりやすいとは限らない
-- 予測モデルの性能を低下させる場合がある
-- 悪意ある利用も可能である
* 理化学研究所 革新知能統合センターの取り組み [#nb19d2b6]
杉山 将
- 外乱の存在下で信頼できる機械学習
-- 教師情報が不十分,雑音,バイアス
- 不十分な教師情報 → 弱教師あり学習
-- 正とラベルなし,正例に信頼度がある,ラベルの比率情報,...
- 正とラベルなし分類の音響信号強調
-- 対になっていない雑音あり信号と雑音を利用する
- ラベル雑音の補正
-- ラベルの遷移行列を,人の認知バイアスを活用して推定
- 転移学習に利用する密度比の推定
- 学習の最適化の途中での,学習規準の適応的更新
- 日本独自の生成モデル:日本の事情の反映,内部の解明
- AI研究:日本は世界と違って,AI自体ではなく,AIを使った...
* [3L5-GS-11] AIと社会 [#i6870d15]
** [3L5-GS-11-01] Explainable SayCan 大規模言語モデルを用...
〇日紫喜 祐也1、長井 隆行1,2 (1. 大阪大学、2. 電気通信大学)
- 言語モデルを使った指示に対するロボットの行動理由の説明
- 選択肢の曖昧さ,自身の観測情報,実行可能な行動を内部状...
** [3L5-GS-11-02] 説明可能性がエントリーシート選考におけ...
吉野 綾華1、行武 香音1、村澤 莉依1、松田 夕季1、〇中島 一...
- エントリーシート審査にAIが利用されているが,アルゴリズ...
- 判断基準の悦明をするかどうかでRCTした聞き取り調査 → 有...
** [3L5-GS-11-03] 文章分類モデルの不確実性に基づく人間に...
〇太田 真人1、ファイサル ハディプトラ1 (1. 株式会社 電通...
- レビュー文の極性を,精度改善をドメイン専門家ができるよ...
- 予測の不確実性が高い分類境界面の事例を人間に修正依頼
- 100文書→500文書に拡張,データ数が増えると効果が見られな...
** [3L5-GS-11-04] 極値理論を用いた顕著な畳み込みフィルタ...
〇王 朔1、佐藤 一誠1 (1. 東京大学大学院情報理工学系研究科)
- CNNのどのフィルタが誤分類に寄与するかを調査する既存手法
-- 勾配が大きいとパラメータが悪そうという仮定
- スコアの正規化を異常値検出手法で行う
-- Pickands-Balkema-de Hannの定理:裾の部分の割合の分布の...
** [3L5-GS-11-05] 形式的公平性規準間の不可能性に関する考...
〇神嶌 敏弘1 (1. 産業技術総合研究所)
- 見つかった規準の今後の発展の可能性
-- 残っているのはやはり実用的には意味の薄そうなものばかり...
* 6月9日(金)4日目 [#hf1834a0]
* 拡散モデルによる画像生成の基礎と最新研究動向 [#pf53d07e]
石井 雅人,早川 顕生
- 拡散モデル
-- text-to-image で活用(DALL-E2, Stable Diffusion)
-- 画像ぼけの推定と除去,言語指示によるNeRF
- 生成モデル:現実は複雑な分布だけど,サンプリングするに...
- 拡散モデル:簡単にサンプリングできるノイズを,元画像に...
-- 逐次的にノイズを加える→時刻の概念=拡散過程 という確率...
-- 微少なノイズをDNNで逐次的に逆変換すれば,完全に無作為...
- 長所:最適化が単純,多様な対象 ⇔ 欠点:遅い
- denosing diffusion probabilistic models
-- 拡散過程,逆拡散過程,モデルの学習方法
- 拡散過程:ε=ガウスノイズ
xt = √(1 - βt) x{t-1} + √βt ε
-- ガウスノイズなので,何度ガウスノイズをのせても,ガウス...
- 逆生成過程
-- 逆方向も,加えるノイズが十分に小さければやはりガウス分...
- 学習:分布のズレを最小に → ズレをKLダイバージェンスで測...
-- 上界=ほぼ0の項 ー 初期値(第3項に含めて近似)+ KL距...
- U-net:階層的に違う解像度で生成モデルがある.一番下だけ...
- 逆拡散過程で end-to-end になっておらず,微少な差異の積...
- 拡散モデル=ある形式の微分方程式の初期値問題を解いてい...
dx = - 1 / 2 β(t) x dt +√β(t) dw
-- 右辺第1項=時間が経つと減衰,右辺第2項=標準ウィナー過程
- データ生成のために解くべき微分方程式の初期値問題
dx = ー β(t) [ 1/2 + ∇x log qt(x) ] dt + √β(t) dw
-- スコア関数 ∇x log qt(x)
-- この方程式の特殊な場合が最小二乗法による推定と一致する
- 確率微分方程式だが,ノイズ部分を除いて常微分方程式とし...
- オイラー法で解けるが,時刻の刻み Δt を大きくして高速化...
- PLMS (PNDM):複数時刻の量を統合することで4次近似を実現
- 条件なしの生成
ε(x, t) =ー√{1 - ~αt} ∇x log qt(x)
- 条件付きの生成
ε(x, t) =ー√{1 - ~αt} ∇x log qt(x | y)
∇x log qt(x | y) ∝ ∇x log qt(y | x) + ∇x log qt(x)
-- log qt(y | x) はクラス分類器といえるので,クラス分類器...
- classifier-free guidance という方法なら,別途分類器がい...
- 画像の拡散モデル:画素空間と潜在空間とがある
- text-to-imageの分類:言語モデルを使う,共通の潜在空間を...
- Imagen:T5-XXL言語モデルを利用
- latent diffusionモデル:潜在空間での拡散モデル
- eDiff-I:複数のテキスト情報で条件付け
- UniDiffuser:画像とテキストの同時分布を学習
- SDEdit:ラフ画からの精細画像の生成
- ControlNet:ポーズ情報を条件にできる,条件と画像のペア...
- textual inversion:特定の対象を表す語を生成(?)
- UniTune:特定の構図を保つ
- 動画生成の方針
-- 複数のコマを画像の同時分布とみなす → データの取得が容易
-- 既知のフレームを条件として次のコマを生成 → 時間的な一...
- 画像から動画へのモデル構造の拡張
-- 正直に3次元化すると計算量が大きい → 2次元画像に時間方...
- Imagen Video:Imagen の拡張
- Magic Video:コマを個別に潜在空間に写してから拡散モデル
- Align Your Latents:Magic videoの改良版
- MM-Difusion:動画→音声,音声→動画
- 3D生成:他の3Dモデルを更新,3D表現を生成
- DreamFusion:スコアの蒸留による学習
- 3DiM:撮影位置の違う画像とアングル情報から,そのアング...
- Shape・E:精度を犠牲にした高速化
* 人工知能と虚構の科学 [#i0820fe2]
オーガナイザ:大澤 博隆、難波 優輝、清河 幸子、西中 美和...
** 概要説明 [#y93ea211]
大澤 博隆
- 動機:創作が生じている過程,AIの手助け,創作の社会への...
- フィクションは社会のサポートになっている
- H.G.ウェルズはNatureの編集にも関わる
- SFはエンタメで未来予測ではない → 極端な未来予測は,広く...
- AI×SFプロジェクト:想像力のアップデート
- AI生成の物語:星新一賞,人狼知能
** 人間の発想プロセスの特徴と創作における困難 [#lc7fd176]
清河 幸子
- 文章の産出モデル (Flower & Hayes, 1981)
-- プランニング(組織化,目標の設定,アイデアの生成),文...
- プランニングのアイデアの生成への長期記憶の関わり
-- 長期記憶の中でも,宣言的(⇔非宣言的)で,意味的(⇔エピ...
-- 活性化拡散理論 (collins & loftus 1975) → 意味ネットの...
- アイデアの生成モデル
-- 行列モデル (Brown+ 1998):入力されたトピックのカテゴリ...
-- SIAM (Nijstad+ 2006):手がかり→イメージ→アイデア の系...
- これらのモデル:問題 に近いもの,互いに似たものからアイ...
-- 今までに見たこともないものは生成されにくい
** 影響力の分散による発想支援 [#hbcbf8b4]
西中 美和
- グループワークによる発想
- SFプロトタイピング:SFはまるっきりフィクションではなく...
-- 現実への適用に感情が関係することが分かった
- 優れたSF:新たな現実の規範を定義できる
- シェアード・リーダーシップ:創発的なチームの特性,分散...
-- リーダー型の人数を変更した被験者実験→被験者実験でリー...
- 分人概念(武田,2019)個人は複数の分人の重なり
** 作家の立場 [#n3189a2c]
- 安野 貴博:作品『純粋人間芸術』『シークレットプロンプト』
-- ChatGPT=欧米リベラルの価値観,怒らない.人が繋がると...
-- 言語モデルは,全般的に言葉の表現力は弱いが,情景描写は...
-- 人間の情報の流通にAIは影響を与える
- 斧田 小夜:各モデルの不確実性作品『飲○止渇』『たべかた...
-- システムの癌化というテーマを考えた
-- ソフトの進化にハードが追いついていないと考えている
- 創作のためには,タネになるものを拡散させるものの方が役...
-- 収束させるのも,拡散させるのも使い道がある
** AIこそがSF格差を解消する [#lccb04e4]
宮本 道人
- クリエイター・クリエイター・クリエイター ≦ SFプロトタイ...
- SF思考:未来のSFプロトタイピングをして,そこからSFバッ...
- 職業消滅時代のサバイバル術ワークショップの例
-- ビジョンを適応的に変えられることがリーダーの資質に
-- 希望している職種がなくなった → 夢っぽく考えている職業 ...
- 実直に良いものを作っているだけではSFに負ける
** サイエンスコミュニケーション [#l1d43e6f]
宮田 龍
- Neu World:SFをコミュニケーションに利用する
-- 研究者のSFの共創 → 作品公開 → 作品を活用した対話共創
- コミュニケーションを促進させるツール & 社会自体のデザ...
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