しましま/人工知能学会30周年記念式典
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* 人工知能学会30周年記念式典 [#r05fc6fc]
このページはしましまが人工知能学会30周年記念に参加してと...
- 場所:慶応大学 日吉キャンパス 藤原洋記念ホール
- 日時:平成28年11月11日(金)
- http://www.ai-gakkai.or.jp/30anniversary/
* 挨拶 [#h8723588]
** 会長挨拶:データで見る人工知能学会の30年 [#yf3d5bee]
山田 誠二
人工知能学会誌:1986 9月号,vol.1, no.1
- 山田会長,松原前会長の論文を掲載 ← 当時博士課程
全国大会:2000年までは東京,2001年の島根から地方開催
- 2010年 長崎から,屋外で懇親会
- 2015 北九州は,東京以外で2回目になるのは始めて
- 2017は名古屋,2017/5/23-26
- 発表数はほぼ単調増加傾向,参加者数は1988〜89をピークに...
-- http://www.ai-gakkai.or.jp/30anniversary/%e5%ad%a6%e4%...
- 会員数:1992年のピーク(4280)から2011年まで単調減少(2800...
- 賛助会員(法人):1990年がピークで2011まで減少,その後...
今後(3年ぐらい)
- ブームに乗りつつも,ブーム後に何を残すのか
- 日本発の分野が生まれてくるように,企業とのコラボレーシ...
** 来賓挨拶 [#i3299c35]
瀧寛 和
- 人工知能とは何かについてまとまった定義はない
-- チューリングテストの呪縛があるのではないか?
- 人工知能脅威論や過大な期待
- 70年代の冬の時代:アプリケーションが積み木の世界
-- 計算機が遅い(朝に文書を入力,昼に結果)パーセプトロン...
- 80年代,ファイゲンバウムの知識工学
-- 知識ベースの構築が問題(専門家から獲得できない,ナレッ...
- 90年代〜:オントロジー,機械学習,パーセプトロンの限界...
- 10年代〜:深層学習の登場で冬を脱する
-- 画像分野のSIFT特徴量と類似性ベースの研究がベースになっ...
今後
- 若手の雇用の安定の重要性
- 現在の携帯のように,人工知能技術も生活に欠かせないものに
* 招待講演 人工知能研究の歴史と未来:日本からの発信 [#pc0...
中島 秀之
- 2016年:AIの講演が激増,10月は1週間に5回も
- 知能の定義:情報が不足した状況で(ヒューリスティックス...
- 加速する歴史:物質の制御,エネルギーの制御,情報の制御→...
- 環境知能:ユビキタス,ambient intelligene Cyber assist,...
- AI は IT の一部.ちゃんと使えるようになったら AI技術はI...
- AITechnology{が/で}社会を変える
-- 既存の社会システムをIT技術で処理するだけでなく,IT/AI...
-- 会社などの組織はミッションごとにつくればいい
-- 代議員制以外の社会的意思決定システム
-- 仕事による収入がなくてもまわる経済システム(シェアリン...
- 知能研究の立場の変遷
-- 物理記号システム仮説 (physical symbol system hypothesi...
-- パターン認識(世界の文節化):ニューラルネット,画像
-- 環境とのインタラクション
- 世界の文節化(知能にとって意味のある同値類を抽出),言...
- Minskyのフレーム:人間の環境認識はトップダウン,マシン...
- 記号処理の問題:フレーム問題,シンボルグラウンディング...
-- 身体性:能動的な働きかけをする機構を持たないと,創造性...
-- 常識推論否定情報が複数あると複数の推論結果,Yale射撃問...
- サブサンプションアーキテクチャ:認識,推論,行動を同時に
- ロボット:中島定義では「手足を持ったAI」
-- モラベックのクリスマスブッシュ(いろいろな形状のとれる...
- 環境との相互作用を重視する知能観,
- Uexküll:環世界「生物から見た世界」
-- 1829-1905年,環境が生物が作り出す,主体が刺激を求める...
- 社会知能:集団としての感情・知能,模倣(ミラーニューロ...
-- アリは,個体を細胞として捉えた方が生物として理解しやす...
-- 学習が重要:鳥やくじらは歌を親から学ぶ,集団による狩り...
- 人間理解の階層:社会,個人,臓器,細胞,分子 などの階層...
- Jeff Hawkins: on Intelligence
-- 大脳皮質の6層構造,トップダウンとボトムアップの融合
-- 脳は外界からの情報と,脳自身が作った情報を区別できない
- AIをめぐる論争
-- 否定:中国語の部屋,入出力のみ知的→弱いAI,背後の理解→...
-- 反論:[Levesque IJCAI 2009] 足し算の部屋,計算量的に入...
集団の統合原理
- 規範:無矛盾世界観 ⇔ 容矛盾世界観:集団ごとに矛盾があっ...
- 科学:分析的 ⇔ 工学:構成的
- Simon:Sciences of the Artificial
-- designの重要性,19世紀までは工学を教えていたが,20世紀...
- 学と術:科学 ー 工学 ー 芸術 → 工学の方法論:FNSダイア...
- Singularity:元々は When humans transcend biology
-- カーツワイルの本来の趣旨:人間が生物としての枠を超える...
-- 脅威論では,機械が人間をおいていくことになっている
-- 人間の能力は,知識の拡大により教育すれば拡大するはず
- 機械学習の問題点:すごく離れた結果を無視する,予期がない
- 知覚循環モデル [Neisser 1976]
* パネルセッション「知能系学会サバイバル」 [#ge5dd035]
大森 隆司(認知学会)萩原 将文(知能情報ファジィ)藤田 欣...
認知科学会:約1000人,1983年設立,大会は1984年〜
- 認知科学:情報科学 + 脳科学 + 心理学
- 地道に着実に,初期は情報系と心理系が半分ずつぐらいだっ...
日本知能情報ファジィ学会:755人
- 1965年の Zadeh(現在95歳)によるファジィ集合,1989年日...
- ファジィ:あいまいさ,人間の主観の扱い
- 新しい国際会議 SCIS を創設 (2002年)
ヒューマンインターフェース学会:1157人
- 1985年 HIシンポジウム(計測自動制御学会)→ 1999に学会と...
- 事務局:外注形態なので,他の学会の仕事も引き受ける
- 飛行学系会員が多い,国際会議 HCII,IJHCI誌の割引購読仲介
人工知能学会:
- 産業ロボットブーム 1967年〜:大量失業時代が到来すると言...
- 人工知能学会設立 1986年設立
現在の人工知能ブームをどう捉えるのか?
- AI学会の会員増加はブームの影響
- AIブームに対する各学会のスタンス
-- ファ:積極的,HI/認知:消極的
-- 認知科学会では,深層学習も分かった時点でブームが終わり...
- ブームは本物であるか?
-- いずれの学会も本物ではあると
- ブームに対する危惧は?
-- 認知:研究投資が深層学習に集まっていて,先行研究に追随...
- AI学会をうらやましく思うか?
-- ファ,HI:大人な対応,認知:黒船ブームにのってずるい
- 学会がすべきことは?
-- 認知:ブームを作るマスコミにまかせて,先を見据えた研究を
-- AI岩田:業界団体が必要なのでは?AI学会の賛助会員になる...
今後について
- 研究分野は安泰?
-- 認知:安泰,HI/ファ:危機感
-- HI:デバイスがHIのあり方を変えているので同じことをして...
- 学会の解散や合併
-- 認知:ない,HI:長期的には必然,ファ:10年前に解散を論...
- 学会の使命は?
-- 人材育成,コミュニティ
- 学会が生き残りを目的とすべきなのか?
-- 認知:互助機能が残るなら学会の形式でなくてもよい
* 表彰式など [#ca9ccf3b]
** 第二回全脳アーキテクチャ・ハッカソン「みんなで作る認知...
- https://github.com/wbap/hackathon2016
- 人類と共に歩むAIの姿を模索するために,オープンなAI開発を
- 汎用人工知能:人間のような広範な適用範囲と強力な汎化能...
-- 最近は,世界中で研究組織が出来だした
- 特化型AI ⇔ 汎用AI:設計時の想定を超えた新しい問題の解決
- AIによる労働の代替で資本効率が向上
- AI開発のオープン化が必要:Open AI, a partnership on AI
- AI学会の汎用人工知能研究会
- 人材育成:冬の時代に人を育ててこなかった
- ハッカソン:11チームのエントリー
「みんなでつくる認知アーキテクチャ」審査報告
- 優秀賞:該当なし,学術的側面が弱い
- 奨励賞:Accumulatorモデルに基づく行動抑制型認知アーキテ...
** 人狼知能コンテスト概要説明と表彰式 [#u8b5a52f]
- 人狼知能プロジェクト http://aiwolf.org
-- 次にAIが解くゲーム:不完全情報,信頼と欺瞞,コミュニケ...
- 人狼:10人の中で二人は敵がいる.会話をしながら敵を見つ...
- 第2回人狼知能大会:動作したのは37チーム→15チームが決勝...
-- 3位:carlo,2位:wasabi,1位:Udon(連覇)
** 30周年記念論文表彰式 [#s2438157]
- 最優秀1件,優秀2件
終了行:
* 人工知能学会30周年記念式典 [#r05fc6fc]
このページはしましまが人工知能学会30周年記念に参加してと...
- 場所:慶応大学 日吉キャンパス 藤原洋記念ホール
- 日時:平成28年11月11日(金)
- http://www.ai-gakkai.or.jp/30anniversary/
* 挨拶 [#h8723588]
** 会長挨拶:データで見る人工知能学会の30年 [#yf3d5bee]
山田 誠二
人工知能学会誌:1986 9月号,vol.1, no.1
- 山田会長,松原前会長の論文を掲載 ← 当時博士課程
全国大会:2000年までは東京,2001年の島根から地方開催
- 2010年 長崎から,屋外で懇親会
- 2015 北九州は,東京以外で2回目になるのは始めて
- 2017は名古屋,2017/5/23-26
- 発表数はほぼ単調増加傾向,参加者数は1988〜89をピークに...
-- http://www.ai-gakkai.or.jp/30anniversary/%e5%ad%a6%e4%...
- 会員数:1992年のピーク(4280)から2011年まで単調減少(2800...
- 賛助会員(法人):1990年がピークで2011まで減少,その後...
今後(3年ぐらい)
- ブームに乗りつつも,ブーム後に何を残すのか
- 日本発の分野が生まれてくるように,企業とのコラボレーシ...
** 来賓挨拶 [#i3299c35]
瀧寛 和
- 人工知能とは何かについてまとまった定義はない
-- チューリングテストの呪縛があるのではないか?
- 人工知能脅威論や過大な期待
- 70年代の冬の時代:アプリケーションが積み木の世界
-- 計算機が遅い(朝に文書を入力,昼に結果)パーセプトロン...
- 80年代,ファイゲンバウムの知識工学
-- 知識ベースの構築が問題(専門家から獲得できない,ナレッ...
- 90年代〜:オントロジー,機械学習,パーセプトロンの限界...
- 10年代〜:深層学習の登場で冬を脱する
-- 画像分野のSIFT特徴量と類似性ベースの研究がベースになっ...
今後
- 若手の雇用の安定の重要性
- 現在の携帯のように,人工知能技術も生活に欠かせないものに
* 招待講演 人工知能研究の歴史と未来:日本からの発信 [#pc0...
中島 秀之
- 2016年:AIの講演が激増,10月は1週間に5回も
- 知能の定義:情報が不足した状況で(ヒューリスティックス...
- 加速する歴史:物質の制御,エネルギーの制御,情報の制御→...
- 環境知能:ユビキタス,ambient intelligene Cyber assist,...
- AI は IT の一部.ちゃんと使えるようになったら AI技術はI...
- AITechnology{が/で}社会を変える
-- 既存の社会システムをIT技術で処理するだけでなく,IT/AI...
-- 会社などの組織はミッションごとにつくればいい
-- 代議員制以外の社会的意思決定システム
-- 仕事による収入がなくてもまわる経済システム(シェアリン...
- 知能研究の立場の変遷
-- 物理記号システム仮説 (physical symbol system hypothesi...
-- パターン認識(世界の文節化):ニューラルネット,画像
-- 環境とのインタラクション
- 世界の文節化(知能にとって意味のある同値類を抽出),言...
- Minskyのフレーム:人間の環境認識はトップダウン,マシン...
- 記号処理の問題:フレーム問題,シンボルグラウンディング...
-- 身体性:能動的な働きかけをする機構を持たないと,創造性...
-- 常識推論否定情報が複数あると複数の推論結果,Yale射撃問...
- サブサンプションアーキテクチャ:認識,推論,行動を同時に
- ロボット:中島定義では「手足を持ったAI」
-- モラベックのクリスマスブッシュ(いろいろな形状のとれる...
- 環境との相互作用を重視する知能観,
- Uexküll:環世界「生物から見た世界」
-- 1829-1905年,環境が生物が作り出す,主体が刺激を求める...
- 社会知能:集団としての感情・知能,模倣(ミラーニューロ...
-- アリは,個体を細胞として捉えた方が生物として理解しやす...
-- 学習が重要:鳥やくじらは歌を親から学ぶ,集団による狩り...
- 人間理解の階層:社会,個人,臓器,細胞,分子 などの階層...
- Jeff Hawkins: on Intelligence
-- 大脳皮質の6層構造,トップダウンとボトムアップの融合
-- 脳は外界からの情報と,脳自身が作った情報を区別できない
- AIをめぐる論争
-- 否定:中国語の部屋,入出力のみ知的→弱いAI,背後の理解→...
-- 反論:[Levesque IJCAI 2009] 足し算の部屋,計算量的に入...
集団の統合原理
- 規範:無矛盾世界観 ⇔ 容矛盾世界観:集団ごとに矛盾があっ...
- 科学:分析的 ⇔ 工学:構成的
- Simon:Sciences of the Artificial
-- designの重要性,19世紀までは工学を教えていたが,20世紀...
- 学と術:科学 ー 工学 ー 芸術 → 工学の方法論:FNSダイア...
- Singularity:元々は When humans transcend biology
-- カーツワイルの本来の趣旨:人間が生物としての枠を超える...
-- 脅威論では,機械が人間をおいていくことになっている
-- 人間の能力は,知識の拡大により教育すれば拡大するはず
- 機械学習の問題点:すごく離れた結果を無視する,予期がない
- 知覚循環モデル [Neisser 1976]
* パネルセッション「知能系学会サバイバル」 [#ge5dd035]
大森 隆司(認知学会)萩原 将文(知能情報ファジィ)藤田 欣...
認知科学会:約1000人,1983年設立,大会は1984年〜
- 認知科学:情報科学 + 脳科学 + 心理学
- 地道に着実に,初期は情報系と心理系が半分ずつぐらいだっ...
日本知能情報ファジィ学会:755人
- 1965年の Zadeh(現在95歳)によるファジィ集合,1989年日...
- ファジィ:あいまいさ,人間の主観の扱い
- 新しい国際会議 SCIS を創設 (2002年)
ヒューマンインターフェース学会:1157人
- 1985年 HIシンポジウム(計測自動制御学会)→ 1999に学会と...
- 事務局:外注形態なので,他の学会の仕事も引き受ける
- 飛行学系会員が多い,国際会議 HCII,IJHCI誌の割引購読仲介
人工知能学会:
- 産業ロボットブーム 1967年〜:大量失業時代が到来すると言...
- 人工知能学会設立 1986年設立
現在の人工知能ブームをどう捉えるのか?
- AI学会の会員増加はブームの影響
- AIブームに対する各学会のスタンス
-- ファ:積極的,HI/認知:消極的
-- 認知科学会では,深層学習も分かった時点でブームが終わり...
- ブームは本物であるか?
-- いずれの学会も本物ではあると
- ブームに対する危惧は?
-- 認知:研究投資が深層学習に集まっていて,先行研究に追随...
- AI学会をうらやましく思うか?
-- ファ,HI:大人な対応,認知:黒船ブームにのってずるい
- 学会がすべきことは?
-- 認知:ブームを作るマスコミにまかせて,先を見据えた研究を
-- AI岩田:業界団体が必要なのでは?AI学会の賛助会員になる...
今後について
- 研究分野は安泰?
-- 認知:安泰,HI/ファ:危機感
-- HI:デバイスがHIのあり方を変えているので同じことをして...
- 学会の解散や合併
-- 認知:ない,HI:長期的には必然,ファ:10年前に解散を論...
- 学会の使命は?
-- 人材育成,コミュニティ
- 学会が生き残りを目的とすべきなのか?
-- 認知:互助機能が残るなら学会の形式でなくてもよい
* 表彰式など [#ca9ccf3b]
** 第二回全脳アーキテクチャ・ハッカソン「みんなで作る認知...
- https://github.com/wbap/hackathon2016
- 人類と共に歩むAIの姿を模索するために,オープンなAI開発を
- 汎用人工知能:人間のような広範な適用範囲と強力な汎化能...
-- 最近は,世界中で研究組織が出来だした
- 特化型AI ⇔ 汎用AI:設計時の想定を超えた新しい問題の解決
- AIによる労働の代替で資本効率が向上
- AI開発のオープン化が必要:Open AI, a partnership on AI
- AI学会の汎用人工知能研究会
- 人材育成:冬の時代に人を育ててこなかった
- ハッカソン:11チームのエントリー
「みんなでつくる認知アーキテクチャ」審査報告
- 優秀賞:該当なし,学術的側面が弱い
- 奨励賞:Accumulatorモデルに基づく行動抑制型認知アーキテ...
** 人狼知能コンテスト概要説明と表彰式 [#u8b5a52f]
- 人狼知能プロジェクト http://aiwolf.org
-- 次にAIが解くゲーム:不完全情報,信頼と欺瞞,コミュニケ...
- 人狼:10人の中で二人は敵がいる.会話をしながら敵を見つ...
- 第2回人狼知能大会:動作したのは37チーム→15チームが決勝...
-- 3位:carlo,2位:wasabi,1位:Udon(連覇)
** 30周年記念論文表彰式 [#s2438157]
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