論文英語†
機械学習・統計・データマイニングの文献で使われる独特の英語表現についてまとめましょう.
ID は ibis でパスワードは VC 次元の V のフルスペルです(頭だけ大文字)
論文英語ライティング†
論文のまとめ方 (英語)†
英語の正書法など†
論文のまとめ方 (日本語)†
辞書など†
- -ary: 2個のときの binary はよく使うが,n-ary というふうにして n 個の選択肢があることを示す場合も.
- cdf: cumulative distribution function. 累積分布関数.
- censored: 辞書の意味は「検閲された」だが,この分野では,何らかの原因で欠損値になったことをさす
- collapse: ベイズ系では marginalize や integrate out の意味で使うことがある
- corresponding author: 著者グループの中で,連絡をとる相手の人
- decouple: 切り離すという辞書の意味と似ているが,複数の変数に対する同時最適化を,個別にできる/するといった意味で使う.
- defn: definition の略
- discretize: 数値属性や連続的な空間をしきい値で区切って離散的な値に変換すること.
- factored: 因数の積で表されたといったこと.でも時々階乗をとるという意味にも.
- factorize: 因数の積に分解するといったこと.
- f.f.d.: family of finite dimensional (distribution)
- imputation: 辞書では「なすりつける」などの意味だが,統計では欠損値に何らかの値を代入することを指す場合がある
- in ascending order: 昇順に
- in descending order: 降順に
- iff: if and only if.必要十分条件であること.A=B, iff A≧B and A≦B など
- i.i.d.: independent identical distribution.独立同分布.
- imputation: 欠損・未観測の値を補完すること
- integrand: 被積分関数=積分記号の中身
- integrate out: 積分消去.marginalize に同じ.
- i.o.: infinitely often. 無限回.
- lhs: left hand side,左辺
- mgf: moment generating function モーメント母関数
- multimodal: 辞書では「多様な」といった意味があるが,この分野では「多峰形の」という意味もある.関数で,極大値がたくさんあるような状況.
- normal: 「正規」といった意味の他に,「法線」の意味もある.
- normalization: 規格化.確率の総和が1になるようにしたり,一定の制約を満たすための変換.
- parallel: 幾何的に平行という他に,証明の手順が同様であることもさす.
- pdf: probability density function.確率密度関数.
- plugin: 分布のパラメータ値などに,推定量などを代入するといった意味合い.
- poset: partially ordered set.半順序集合.
- posterior: 形容詞だが,posterior distribution の略語として,名詞として使う.
- prior: 形容詞だが,prior distribution の略語として,名詞として使う.
- q.e.d.: quod erat demonstrandum. 証明終わり.
- radial: 半径のという訳語の他に「動径」という訳語もある.例: radial basis function → 動径基底関数
- reduce / reduction: 約分する / 約分 の意味がある.
- regularize:正則化する.正則化項を加えるといった意味.
- regularizer:正則化項
- rhs: right hand side,右辺
- resp.: respectively.If A is larger (resp., smaller) than B, C becomes 0 (resp., 1) など
- rote learning: 暗記学習,訓練事例を保持しているだけで,一般化をしない学習
- run: index \(i\) running over \(\{1,\ldots,n\}\).
- significant: 単に大きいという意味だけなく,統計的に有意な差を示すことがある.
- stand for: \(x\) stands for 定義内容 のように変数などの定義使う
- summand: 加数(1+2の2)や Σ記号の中身をさす.
- tfae: the following are equivalent
- tail: (a) 分布のすそ,すなわち,期待値から遠い部分.(b) コイン投げで「裏」を表すこともある(ちなみに表は「head」) (c) 数式の最後の項
- thm: theoremの略
- tractable: 通常は単に「可能」だが,この分野では多項式時間で計算可能を意味する場合がある.
- marginalize: 周辺化する.ある確率変数を,その定義域の値の総和や,定義域上で積分して,その変数を消した周辺確率を求める.
- u.a.r.: uniformly at random. 一様ランダムに.
- unimodal: 単峰形の.関数で,極大値が一つだけのあるような状況.
- up to: 普通は「〜まで」といった意味だが,数学関係では「定数項を除いて,AはBに等しい (A equals to B, up to constant term)」とかいう感じでも使う.
- wlog: without loss of generality.一般性を失うことなく
- w/o: without
- partition function: 分配関数